ギターの音の立ち上がりとは?

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どうもカールです。今回のテーマはある程度演奏されてる方だとよく聞くワードかもしれません。

音の立ち上がりです。

音の立ち上がりといいましても捉え方によってさまざまな見解があります。

今回はそんな曖昧な”音の立ち上がり”について筆者本人の経験をもとに個人的な意見満載で書いていきたいともいます。

音の立ち上がりは理論上弦を弾いてからアンプ(スピーカー)から音が出るまでの時間

理論的な話をすると音の立ち上がりは弦を弾いてからアンプで出力されるまでの時間です。これは理論上1000分の数秒です(msec)

これらの事を気にする方はほとんどいません。なぜならある程度の機材ならこれらの現象は聴感上感じ取れないからです。

DTM等をやってる方ならレイテンシーというのを知ってると思いますがこれはギターの信号をパソコン上で処理してる時間です。

対して多くのギターを弾いてる方はアンプで練習されてると思うので基本的にレイテンシーとは関係ありません。

なぜなら上記でも書きましたがギターからアンプ間で起きるレイテンシーには気づかない、気づけないからです。

ではギターを普通に弾いてるときに感じる立ち上がりとは?

さてここからが本題です。ギターを弾いてるうえで感じる立ち上がり、レイテンシーとは?

特に多くの方は立ち上がりが遅いことに気が向いています。

弾いた瞬間に音が鳴る感じですね。

これらは人それぞれの感じ方があるのですが今回は筆者本人が感じたものを書いていきます。

音の立ち上がり:ハムバッカーはシングルコイルより立ち上がりが遅い

さてまずはピックアップでの立ち上がりです。

ピックアップでは大きく分けてシングルコイルとハムバッカーで分けていきます。

基本的に拾うマイクが1つのシングルコイルの方が音の経由する時間は少ないです。

対してハムバッカーは2つのマイクを直列でつないでいるので経由する時間は倍です。

聴感上そこまでかもしれませんが速いフレーズ等では地味にその差が出てきます。しかしハムバッカーが必ず悪いわけではなく、ハムバッカーの立ち上がりに合わせてしまえば特に違和感はありません。逆にシングルコイルだと速すぎて走ってしまう、なんてこともありえます。

音の立ち上がり:クリーンと歪みではひずみの方が立ち上がりが遅い

さて続いては音色の話です。歪みというのは音量を過剰に入力した時に起こる現象です。現在はそれを再現する回路等がありますが、クリーンに比べれば歪んでいるものの方がアンプから音が出るまでに多くの回路を経由することになります。

そのため多くの場合クリーンの方が経由する回路が少ないので耳に届くまでは速いです。

歪ませすぎるとより立ち上がりが遅くなります。その立ち上がりの遅さを利用してヘビーなリフを奏でることもあると思うので、これらのな立ち上がりも一概に悪いわけではないと思います。

今後記事にしていこうかと思いますが、この理由もあって当然ですがクリーンと歪みどちらも練習した方がいいです。そこのギャップって意外とデカいですよ。

筆者が最も感じた音の立ち上がりとその原因。

さて上記二つは感じたことがある方もいると思います。しかし筆者本人は恥ずかしながらあまり感じたことがないです。たまにありますがほかの人が弾いていてもあまり感じたことがないです。

しかし今回筆者もなんとなくではなくはっきりと立ち上がりが遅いと感じたこととその原因について書いていきます。

それは…

テンポ150以降の6連符

これはかなりはっきりと感じました。シンプルなフレーズだったのですが160程度で6連符を練習していたら明らかに出音が遅いんですよ。

この原因は…ギター本体   です

そうここまでくるともうギター本体やピックアップ、木材になってきます。

ボディ材で立ち上がりの遅い木材、逆に立ち上がりの速い木材ではやはり違いを感じますしトップ材があるか、ギターのネックの接続方法(スルーネックやボルトオン)でも変わってきます。

筆者のメインのギターはSuhrのモダンですが、マホガニー材にメイプルトップという組み合わせです。個人的に気に入っているのですが、マホガニー材の遅れは若干感じます。アルダー材の方が素直に答えてくれる印象です。

もちろん弾き手の力量もあると思いますがシンプルに速さをマホガニー材はテンポ160程度の6連で遅れ始めます。

つまりそのギターの限界値ということになります。

ただし裏を返せばテンポ160の6連符くらいまではどんな機材でもほどほどに同じ立ち上がり

ということになるます。しかし例えばギターがスルーネックだから、ピックアップが過剰な出力、シールドが劣化している等々様々な要因で当然音の立ち上がりは変わっています。同じ形、仕様のギターでも木材の位置、作りによって変わってきます。

しかし筆者が思うのは

自分のリズム感で的確に合わせてあげる

というのが一番かなと思います。速弾きに関してはある程度仕様は限られてきますが、基本的にはどんな楽器でも立ち上がりが異なるので、それにしっかり合わせてあげる。もしくはその立ち上がりを楽しむかのどちらかと思います。

わずか1000分の1程度のずれなんて正確に合わせれないので、気分ですけどね。

さて今回は長々と立ち上がりなんてことについて書いていきました。意外と感じる人も多いみたいですね。ただ自分がよければいいと思うので、立ち上がりよりもフィーリングを大切にしてあげてください。

そのギター独特の良さがあるはずです。

それではまた次回!!