ギターの音作りの話 歪ませすぎといわれていた奴が思う歪みの適正値

どうもカールです。今回のテーマは音作り特に歪みに関してお話していきたいと思います。
ギターの音色として当たり前のように出てくる歪み、オーバードライブサウンドは今やあらゆるジャンルでギターサウンドとして定着しています。
筆者が大好きな速弾きでも当然使用されます。主にメタル、ハードロックのジャンルを演奏している筆者ですが基本サウンドはアンプの歪みを更にオーバードライブしたものです。
歪みというのは技術の進歩によりアンプ単体、またはエフェクターでもかなり歪ませることができるようになりました。
その技術の進歩とともに皆さんも疑問に思ったことがあるかもしれませんが...
どれくらい歪ませてもいいの?
という疑問です。歪みの適正値とでも言いましょうか。
今回はどの程度歪ませるのが一番いいのか?この疑問を実際の経験を含めて個人的な見解満載でお届けしていきたいと思います。!
レコーディングでのダメ出し「歪ませすぎて何弾いてるかわかんない」
さて速弾きが大好きな筆者がレコーディング等で言われた言葉「歪ませすぎ...」
これはかなり戸惑いました。自分がちょうどいいと思っている歪み量が歪ませすぎ?そんなことはない!と音源を聞き返してみたら
何弾いとるかわからん
これは当時の力量もあったかもしれませんがかなりショックでした。
ここで出てくるのが主観と客観のギャップです。
自分の弾いてる音を正しくモニターする
自分の音を客観的に聞く方法はレコーディングして聞き返すしかありません。今なら携帯でも録音機のが備わっているので取ってみてもいいかもしれませんが、やはりリアルなモニターはレコーディング等マイクを立てたものか、ラインで撮った音です。このように客観的に聞く方法は限られていますが自身の弾いている音が思ってたのと違うことは結構あります。
そこでまずは自分の音を主観で正しく聞きましょう。
基本的に自身が思っているより歪んでることはあります。アンプで歪ませてる場合は特に音の重心が低いことがあり自身の耳に届く音よりも下に音が逃げてる場合があります。エフェクターの場合音の重心がアンプに比べて高いものが多いので耳に入る歪みは聞きやすい傾向にあります。
しかしいずれにしても自分の耳の位置より下にあるものは正しくモニターしてるようでできていません。
スピーカーを耳の位置に持ってきましょう。机の上に乗せるもよし、斜めに傾かせて耳に直接届けるもよし。とにかく重心が低いのであればスピーカーを自分の耳に合わせましょう
主観で自分の音を正しくモニターしてギャップを埋める
さてここからが今回のテーマで大事なポイントです。
歪みの適正値とは?
実際に自分の音をモニターして適正値を確認出来たら適正値に迫っていきます。
基本的に上記に書いたようにスピーカーの位置を自分の耳に合わせて自分の音をモニターすると歪みすぎている場合があります。
そこでまずは正しくモニターしている状態で歪みを少し抑えてみます。エフェクターでもアンプでも構いません、すこし歪み量を下げます。
この段階でいつもとあまり変わらないならそのままでも構いませんが少し下て弾いても違和感がないならそこが適正値です。つまりいつも弾いているものは少し歪ませすぎなんですよね。
この少し歪ませすぎなのが客観的に聞くと何弾いてるかわかんないといわれる理由です。
自分の音をある程度正しいモニター環境で聞けばこのギャップは埋められます。まずは少し歪ませすぎかなと歪みを下げてみましょう。
リード、コード、ブリッジミュートで歪みの適正値は変わる
またリードとバッキング、コードやブリッジミュートで音色を細かく変えてみましょう。
コードを弾くときの歪み量とリードの歪み量が一緒ではコードは何弾いてるかわかんないですよね。なので明確に区別してそれぞれの適正値を分けてみましょう。
それぞれに正しい音色を割り当てることができれば自身の表現の幅は広がります。
まとめ
今回のテーマは歪みの適正値でした。皆さんが思ってる以上に歪んでることがあるのですが一つだけ注意点
やみくもに歪み量を下げない
ということです。適正値と書いてある通り必ずしも歪み量を落とすことが正解ではありません。むしろ歪み量を増やすときもあります。音を塊で表現したいとき、フェードバックを起こしたいとき、スムーズな歪みで滑らかなリードを弾きたいときなど様々ですが必ずしも歪ませすぎることが悪いわけではありません。
まだまだ書きたいことが山のようなりますが今回はこの辺で
まとめると
- 客観的に聞いてみる
- 主観では正しい環境でのモニター
- 思っているより歪んでいるケースが多い
- 歪ませすぎなら少しだけ歪み量を落とす
- パートによって歪みの適正値は変わる
とというところですかね。歪みといっても様々。皆さんも適量でナイスなトーンを聞かせてきださい!
それではまた次回!!
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