ファズというエフェクターが嫌いだった話

ファズというエフェクターが嫌いだった話

どうもギタリストのカールです。

今回のテーマはファズです。エレキギターが生まれてから早い段階で生まれたエフェクターの1つで今まで数多くのギタリストが使用している事で有名なエフェクターですが筆者はこのエフェクターが嫌いでした(笑)

今回は何故ファズが嫌いだったのか。今現在はどのようにとらえているのかというのを記事にしていきたいと思います。

ファズを愛してやまない方には申し訳ないですが批判の記事ではないので多めに見てください…

ファズとの出会いはジミヘンです。

さてまず筆者がファズというエフェクターと出会ったのはやはりジミーヘンドリックスです。ギタリストなら1度は聞くであろうギタリストが使用していたのを聞いたのが最初かと思います。

しかし筆者はそれ以前にディストーションの効いたギターサウンドの虜になっていたため初めて聞いたファズのサウンドに正直良いイメージを持っていませんでした。

なんかブチブチ、ジョワーと今まで聞いていたエレキギターのサウンドとは程遠いものです。

速弾きやヘビィメタルばかり聞いていたカール少年には良さがわかりませんでした。

それ以来ファズというエフェクターには全く興味がわかず現在までエフェクターとして所持したことがありません。

ディープパープルでファズの認識が変わりました

さてそんなファズ嫌いのカール少年は名古屋の音楽学校に通い始めます。その音楽学校では課題曲を演奏する授業があるのですが、その課題曲の1つに「Black Night」がありました。

曲自体は知っていたのですが改めて聞いてみるとこのギターのサウンドはファズを使用しているのです。

シンプルな単音でのリフはファズによって太く楽曲にマッチしていますね。おそらく普通のオーバードライブやディストーションではこの雰囲気は出ません。

本物のアンプ、本物のファズで弾いた時のサウンドにノックアウトされました

さてそんな課題曲の演奏ですが、担当の先生がなんとヴィンテージのマーシャルとファズをもってきていました(しかもマーシャルはスタック2段積み(笑))

リッチーブラックモア本人も使用していたモデルです。

特にヴィンテージに興味があったわけではない筆者ですが機材は大好きなので興味津々です。

実際に先生のデモ演奏でその音の良さにノックアウトされました!

今までのファズのイメージとは違い荒々しくも芯のある太いサウンドで単音リフ、ギター1人でもバンドとして厚みがしっかりありました。

「こんなにかっこいいのかファズは…」というのが率直な感想です。もちろん先生の音作りや使用時のコントロールもあるとは思いますがそれでもファズに対しての悪いイメージは払拭されました。

そして授業で自分の弾く順番スタックのマーシャルにビンテージのファズ

1音弾いた瞬間に感じたのがスピーカーからの風です(笑)

もちろん爆音なのもありますが服がふわっと揺れたのを覚えています。

そして演奏していたのですが音圧、サスティン、ソロでの抜けすべてファズならではのものだと感じました

エフェクターは使いどころと感じた貴重な体験でした

さてそんな貴重な体験をしてからはファズないし使ったことのないエフェクター等に対しても見方は大きく変わりました。

エフェクターは使う人のセンスと力量ではじめて効果(エフェクト)が出る

という気持ちになりましたね。

改めてジミヘンの曲を聞き直しても激しい部分やソロでのファズの使い方はセンスの塊だと感じましたし、大好きなメタルでもディストーションで細すぎるサウンドですとダサいなと感じるようになりました。

その楽曲にマッチするエフェクターを選択、組み合わせる、いい音を引き出すためにはある程度の知識も必要だと思います。

それまでもある程度機材マニアではありましたがそれ以降さらに機材について勉強するようになりましたね。

今でこそファズというエフェクターをしっかりと手に入れていませんがいつか必ずハマると思います。

そして楽曲への変なこだわりや考えがなくなったのも非常によかったなと感じています。

ファズはいいエフェクターです。

さて今回のテーマはここまでです。結果ファズというエフェクターは非常に使いどころのあるエフェクターだと感じた筆者ですがいまだに所持したことがありません…

最近好きなギタリストでもファズを使用している方が増えてきたのでそろそろ手に入れたいのですが、おすすめがありましたら是非コメント等で教えていただけると幸いです。

いろんなエフェクターが近年はありますがエレキギターが生まれたその最初期からあるファズというエフェクターを使いこなせるように日々精進していきたいですね!

それではまた次回!