ギターのオーダーメイドで注意したいこと
- 2021.07.19
- 機材系

どうもギターを弾いているカールです。
今回のテーマは機材系ですが特に大きな買い物にもなるオーダーメイドについて書いていこうかと思います。
そもそもどんなオーダーメイドがあるのか
さてギターを持っている、そしてギターが好きだ!という方は大方想像がつくかもしれませんがギターを買う時にはいくつか手段がありまして
- 店頭即納
- 店頭取り寄せ
- 店頭受注
- 店頭オーダーメイド
- 通販(ネット上)
- 通販での受注兼オーダーメイド
と、大まかではありますがいろいろ手段があります。
店頭での購入
店頭ではお店に置いてあるものは即日持ち帰ることができます。またその店舗にはなくても系列店にあるものやメーカーの在庫のものは基本的に取り寄せることが可能です。
そして店頭でメーカーで現在ないものでも受注して完成してから受け取るということも可能です。
店頭でのオーダーメイドはオーダーメイドが可能なメーカーと代理店の取引がある場合に限りますがオーダーシートを使用して店員さんと相談しながら自分の好みのモデルを作成していくというものです。
通販、インターネット上での購入
一方近年店舗に直接行かなくてもインターネット上で気軽にギターが購入できるようになりました
その手法として日本国内であればデジマートやサウンドハウス等の楽器系通販サイトから購入するという手段と、メーカーに直接オーダーする方法
海外でも個人輸入が可能です。
またインターネット上でオーダーメイドが可能なメーカーもあり気軽に見積もりができます。
幅広い購入手段の中で近年個人でも気軽にオーダーメイドのギターを購入できます
近年様々なメーカーがオーダーメイドに対応していることもあり、一個人でも気軽に自分の好みに合ったギターを作成するころが可能です。
テンポで店員さんに相談しながら自分の理想のギターを作成してもらうことも可能で、その幅は徐々に広がりつつあります。
また完全オンラインで英語が苦手でもちょっと調べれば海外メーカーともやり取りして購入できますし、国内メーカーもオーダーメイドが売りのメーカーが近年増え続けています。
特に国内でも個人メーカー、主にギターを制作しているのが1~3人程度のメーカでもインターネット上で気軽に取引ができます。
数年前まではルシアーと呼ばれる名工の類の方でも直接会ってからでないと作成依頼をできなかったオーダーメイドでさえ気軽にメールを送ってオーダーエイドが可能になっています。
オーダーメイドにはセミオーダーとフルオーダーの2種類があります
さてそんな気軽にできるオーダーメイドですが基本的に2種類のオーダーがあります
それがフルオーダーとセミオーダーです。
フルオーダー
基本的に自分の思うがままに作成できます。形状、仕様、その他細かいこだわりすべてが自分の思うがままにできます。
今までにない形状を作ることも可能ですし、こだわった仕様での制作が可能です。
セミオーダー
何でもできるフルオーダーとは違いあらかじめ決められている選択肢の中で自分の好みに組み上げていくことができるのがセミオーダーです。
形状や電装系の制約はありますが店頭等にはない仕様を作成することも可能です。
気軽にできるからこそ気を付けたいオーダーメイドで失敗しやすい点
既製品であってもオーダーメイドであってもインターネットのおかげで気軽に購入できる時代になった近年の楽器業界だからこそ気を付けてもらいたいことが多々あります。
個人的な見解、実体験、お伺いした話をもとにいくつか紹介していきます。
オーダーメイドの失敗しやすい点1:好みは必ず変わります
せっかくこだわった仕様を作成しても好みは必ず変わります。
特に形状まで自分の好みにしてしまっては「形に飽きた…」なんて理由で唐突に冷めてしまうことが多々見られます。
こだわりはとても大事なのですが余りにもこだわりすぎてはせっかくのギターが台無しになってしまいます
個人的に既製品、標準ラインナップの物を参考にしながら作成していくことがおすすめです。
オーダーメイドの失敗しやすい点2:意外な落とし穴?ネックのラディアスとシェイプ
こだわって作ったはずのオーダーメイドギター。なのに何故か手になじまない…
それには原因があります。それがネックの形状です。
オーダーメイドの際に膨大な選択肢があるとネックのシェイプやラディアスをないがしろにしがちです。
出来上がった感動とともに手にした瞬間の違和感はずっと続きます。
手放してしまう方のおおくはこのネックの形状の違和感がぬぐえないところにあると思います。
ではオーダーの際にどんなことに注意すべきか
さて失敗談ばかりではオーダーメイドをすることをためらう方もいるかもしれませんのでオーダーメイドの際に注意する点をいくつか紹介していきたいと思います。
オーダーメイドは決して悪いものではないのでご自身が興味を持った際に参考にしていただければ幸いです。
オーダーの際の注意点1:自分の好みのジャンルに特化しない
1つ目はあまりにも特化したものは作らないということです。
オーダーメイドだからこそジャンルに特化したものを作ることが可能ですが、特化した以上特化したジャンル以外では役に立ちません。
現代の音楽シーンにおいては様々なジャンルが混在して1つの音楽となっていることがほとんどです。
1曲を演奏する際にも1つのジャンルで完結するものが少なくなっています。
特化させすぎた結果1曲をまともに完結できないのではせっかくのオーダーメイドが台無しです。
万能なギターは存在しませんが、オーダーメイドだからこそある程度幅は効かせた方が得策です。
オーダーメイドの際の注意点2:特にネックにこだわりましょう
オーダーメイドならではですが、複数の選択肢もしくはオリジナルも可能なのがネックの仕様です。
ぱっと手に持った感触がいいものがとにかく大事です。実際の触れるなら直接触る方がいいですし、無理であれば限りなく近いネックシェイプ、ラディアス、フレットの物を試奏しましょう。
サウンドにも影響しますがとにかくプレイに最もかかわってくる部分です。
正直言いますとピックアップや電装系は後からいくらでも修正できます。フレットも打ち換えればいいですし、アームが要らなければ固定するのも可能です。
なので基本となるネックはオーダーメイドだからこそこだわりましょう!
オーダーメイドの際の注意点3:木材は出来上がらないとわからないから悩みすぎない
オーダーメイドの醍醐味でもありますね。好きな木材を好きなようにできるというのは夢があります。
しかし実際には思った特徴というのが現れづらいのが木のいいところでもあります。
なので狙ったサウンドを木で考えすぎない方がいいです。考えすぎて結果が違うとがっかりしてしまいます。なんとなくの傾向程度の方が理想に近づけると思います。
オーダーメイドの際の注意点4:完璧なものは求めない
現状自分の思う理想程度にとどめておくのがオーダーメイドの醍醐味かと思います。
自分の理想を詰め込むのは自由ですが発言とのギャップは必ず生まれるので一般のラインナップになぞらえて自身の好みのものを作ることが個人的な見解では理想かと思います。
過度の期待はしない方がいいのがオーダーメイドです
さて今回のテーマはここまでです。近年簡単にできるオーダーメイドですが理想を高く持ちすぎるのは禁物かと思います。
理想を形にしつつあくまで市場のラインナップの延長線上でありその中に自分の好みを詰め込むのがオーダーメイドの醍醐味かと思います。
最後に国内で自分の理想を形にできるオーダーメイドに対応しているメーカーを紹介して終わりにしたいと思います。
国内のオーダーメイドに対応しているメーカー
ESP
まずは国内オーダーメイドの元祖ともいえるメーカーのESPです。
フルオーダーが可能で全く新しい形状、仕様での制作も可能です。
T’s Guitar
T’s Guitarは長野県にあるギターメーカです。質の高いギターを制作していてハンドメイドに定評があります。
基本のラインナップからセミオーダー形式で受注生産が可能です。
仕様アーティストも多くプロからも信頼のおかれているメーカーです。
Altero Guitars
Altero GUitarsは滋賀県に拠点を置く工房です。
フルオーダー、セミオーダーに対応している小規模ながら多くのミュージシャンから幅広く信頼を得ている気鋭の工房かと思います。
モダンスペックからヴィンテージスペックまで幅広く制作している実績はオーダーメイドする人にとっても安心できるかと思います。
国内メーカーもどんどん進出してきています!
上記のメーカーはあくまで国内メーカーの一部にすぎません。個人工房も増えていくなか今後はさらに多くのメーカがオーダーメイドに対応していくと思います。
海外のメーカーは早い段階からオーダーメイドを気軽にインターネットで開始していますが、国内メーカーならではの日本人に最適なギターを制作している工房がどんどん増えていくことは間違いないです!
是非海外のメーカーのみならず国内の腕のいいギター制作メーカーに注目してみてはいかがでしょうか?
それではまた次回!
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