LINE6 HELIXでのおすすめな音作り教えます!~ライン出力編~

LINE6 HELIXでのおすすめな音作り教えます!~ライン出力編~

どうもギターを弾いているカールです!

今回のテーマは筆者も普段から愛用しているLINE6のHELIXの音作りについての記事です。

筆者自身まだまだ音作りの迷宮に入っていますが、約5年間ライブやレコーディング、自宅練習等で使い倒している中で感じた音作りのポイントをいくつか紹介できればなと思いますので参考になれば幸いです!

今回はHELIXの醍醐味でもあるライン出力での音作りがメインになります!+-

HELIXでの音作りのポイント(歪みの場合)

まず初めに歪みの音作りのポイントをいくつか紹介していこうと思います!

基本的にアンプセクションを用いて自宅でのレコーディング、練習、またライブを想定した音作りになります。

1:アンプセクションのマスターの調節

HELIXのオフシャルマニュアルでは

 パワー・アンプのディストーションの量を調整します。このパラメーターは、その他
のパワー・アンプのパラメーターと密接に相互作用します。マスターの数値が低い
ほど、他のコントロールの影響が薄れます。
ということが書かれています。

もちろんこのような作用がありますが歪みのアンプに関して言えばこのセクションはギターのローのぼやけ具合音の立ち上がりに影響してきます。

マスターの数値が高い→ローがぼやけて立ち上がりが遅くなる

マスターが数値が低い→ローがすっきりして、立ち上がりが速くなる

という傾向になります。

もちろん高いのが悪い、低い方が音がいいというわけではありません。

パラメーターが高い方がアンプ感があり歪みサウンドに迫力が出ます。低い方がローが出ない分タイトになりますが、迫力が弱くなりやすいです。。

またアンプセクションでの歪みを調節する場合もとから歪んでいるのでわかりづらいかもしれませんがマスターがあがると歪み自体も増えます。マスターがあがると歪みが徐々につぶれていくイメージです。

あまり高い数値だとファズのような飽和した歪みになるモデルが多いです。

もろもろ書いていきましたがアンプのモデルや使用するギターによって変わってきますので自分の求めているサウンドに合わせて調節してみてください!ちなみに筆者は現状中間5.0周辺で設定してあります。

2:Sagの調節

次にマスターセクションの下にあるSagの調節です。こちらもオフシャルのマニュアルには

サグの数値を下げると、メタルやジェントタイプの音楽で「タイト」なレスポンスが得
られます。数値を上げると、ブルースやクラシック・ロックなどの音楽に合ったタッチ
の強さやサステインが得られます。

というようなことが書かれています。

こちらもなんとなくイメージできると思うのですが

Sagの数値が高い→歪みのコンプ感が増す

Sagの数値が低い→コンプ感が薄い

という感じになります。レガートプレイなどの場合多少数値を上げてもいいかもしれません。

しかし筆者の個人的に意見ですがSagの数値が高いと12フレット以降の低音弦側がモコモコします。

マスターと合わせてややこしくなりますが上記の事を意識できるとより理想のサウンドに近づけると思います。

アンプで歪ませる場合はイコライザー以上にマスターとSagで変化します

好みの歪みにならないと思っている方はマスターを思い切って下げてみたりすると意外といい感じになると思います!

またSagは上げすぎると立ち上がりが遅くなり、下げすぎるとコンプ感がなさ過ぎて思った以上に弾きづらく感じる場合が多いです。

微妙な調節が必要かもしれませんが、イコライザー以上に演奏性に作用してきますのでイコライザー等で上手く行かない場合はマスター、サグのパラメーターに目を向けてみる事をお勧めします!

HELIXでの音作りのポイント (クリーンの場合)

クリーンの場合もマスターやSagが肝になってきますが、歪みに比べると若干効きが変わってきますのでそこをふまえて紹介していきます!

1:クリーンの場合マスターで歪み方が変わります

歪みの場合はローや立ち上がりに作用してきますと書きましたが、クリーンの場合はマスターが高いと簡単に歪んでしまします。

もちろんアンプモデルによって変わりますがほとんどのクリーン系アンプの場合

マスターが高い→アンプの真空管がフルドライブしている

というイメージを持ていただいていいと思います。

単音であればクールな感じになるかもしれませんがコードで弾いた場合や強くピッキングしてアクセントをつけると歪みます。

歪みとクリーンの境目をうまくコントロールしたい方であればそれでもいいかもしれませんが、完全なクリーンでのバッキングなどを目的としている方には少し扱いづらいかもしれません。

そんなときはアンプセクションのGAINを下げる前にマスターのパラメーターを下げてみると求めているサウンドに近づくかもしれません。

あまり下げすぎると歪みの時同様ペラペラになってしまうのでご自身の環境に合わせて調節していただければと思います!

ちなみに筆者は現在マスターは少し下げ、そこからさらにGAINも下げてボリュームを上げている感じになります。

ペラペラになりすぎず、コードで弾いた際には濁りすぎない、けどアンプっぽいサチュレーションを感じたい!!というわがままを狙ったクリーンサウンドを目指して調節しています。

2:Sagの調節はアンプ感につながります。

歪み同様Sagはコンプ感につながるのですが、それと同時に実際のアンプっぽさにもかかわってくると筆者は考えています。

クリーンのセッティングでのSagの傾向は

Sagの数値が高い→そのアンプのコンプ感とともに生っぽさが増す

Sagの数値が低いクリアになって綺麗なクリーンが作れるがどこか生っぽくない

というのが筆者の個人的意見です。

Sagを上げると実際のアンプを弾いた時に近い印象を受けます。ただ上げすぎると音が濁りやすくなり、ダイナミクスもつきづらくなります。

反対にSagが低いとクリアでダイナミクスもつけやすいので実際の演奏では弾きやすく感じる事が多いと思いますがその分生っぽさや真空管アンプっぽさがなくなります。ある意味トランジスタアンプ的なサウンドになります。

意外と変わらない?プレゼンスの調節

さてここまで歪みとクリーンのそれぞれで筆者の個人的意見を交えて音作りのポイントを紹介していきましたが、歪みでもクリーンでも軽く調節してあげると雰囲気が変わる大事なパラメーターのプレゼンスについて筆者の個人的意見で解説していきます

歪みでのプレゼンス調節は歪みの密度にかかわってきます

まず歪みでのプレゼンスの役割は個人的にですが歪みの密度に関わってきます。

プレゼンスの数値が高い→ディストーション的な粒の細かい歪み

プレゼンスの数値が低い→オーバードライブ的な粒は荒いがパンチのあるサウンド

というイメージです。

プレゼンスはエフェクターで言うところのトーンに近い作用があったりします。

0でも十分使えるサウンドだったりしますが、調節してあげると倍音や立ち上がりに関わってきます。

HELIXの場合はプレゼンスをがっつり上げてもリアルアンプで感じる嫌なハイの感じはあまり出ない印象です(おそらくラインでの出力、キャビネットセクションのハイカット、ローカットが関係しているかと思います)

アンプのキャラクター以上に歪み方が変わってきますのでプレゼンスもがっつりいじってみるといいかもしれません!

クリーンでのプレゼンス調節は立ち上がり、抜けに関係してきます

さて歪みに変わってクリーンでのプレゼンス調節は歪みと同じような作用がありますがクリーン独特の抜けや立ち上がりに影響してきます。

基本的にはエフェクターのトーンのようにプレゼンスが高ければ明るく、低ければこもったような感じになるのですがそれ以上に抜け感や立ち上がりが影響してきます。

HELIX内のアンプモデルにもよりますがクリーンがメインのアンプの場合プレゼンスがゼロの場合があります。

しかしプレゼンスを上げていくと耳に痛い部分はあまり出てこず抜けが良くなり、カッティング等でも立ち上がりがよくなり弾きやすくなります。

シングルコイルのギターですと耳に痛い帯域が出てきてしまうかもしれませんが、ハムバッカーユーザーの方は1度試してみることをおすすめします!

マスターとSagは是非いじってみてください!

さて今回のテーマは個人的意見満載の記事になりましたがたくさん実験してきた結果感じたものが多いです。今回ですべての内容をお伝えしきれていないのでまた別の機会にも紹介できればなと思っています。

HELIXユーザーの方々で音作りに悩みのある方のお役に立てれば幸いです!

過去にアンプシミュレーターの比較記事でHELIXの印象についても簡単にまとめているのでそちらも読んでいただけると嬉しいです!

それではまた次回!