【エレキギター】自分のスタイルに最も適した弦高の見つけ方

どうもギタリストのカールです!
今回のテーマは【弦高】です
速弾きギタリストならもちろんの事、あらゆるジャンルのギタリストの永遠のなやみの1つでもある弦高ですが、今回は筆者の個人的意見ではありますが、皆さんにベストなセッティングを見つける手助けになるような記事を書いていけたらなと思います!
速弾きギタリストの弦高の正解とは?
さてまずは弦高の正解に関してですが、基本的にはありません。
ギターのスペックや好みによって変わりますし、世界中の速弾きギタリストが同じセッティングな訳がありません。
しかし適正値はある程度あります。
そんな適正値をどのようなフレーズを多用するのか、どのような使用のギターなのかピック等の違いも含めてまとめていければと思います。
それぞれで好みは変わりますので一概に正解とは言えませんが、ご自身のプレイスタイルに合わせて微調整していけばきっとベストなセッティングに近づけると思います!
12フレット上で6弦側が2mm程度の場合
まずは最もオーソドックスな12フレット上で6弦側が2mmというセッティングをした場合です。
この場合どんなスタイル、特徴のある方に適しているかといいますと…
・Jポップ、ロック、ブルースロック系のスタイルの方
・カッティングやチョーキングを多用する方
・シンプルな速弾きをする方
・薄めのピックを使う方
などに適しています。
一般的な演奏をする方に最も適しているともいます。バランスタイプとでも言いましょうか。
悩んだらまずここにするといいかもしれません。
しかし速弾きを追い込もうとすると若干厳しいかもしれません。
シンプルなソロや速弾きであれば気にならないと思いますのでご自身のスタイルに合わせて1弦側も調整してみてください!
また弦が暴れやすいので厚めのピックで強くピッキングする方はピッチがズレやすいかもしれません。
がっつりとリフを弾かれる方や、チョーキングを多用する方にはちょうどいいセッティングかと思います!
12フレット上で6弦側が1.8mm程度の場合
先ほどよりも少し下がった状態です。大きく変わらないと思ったかもしれませんが、実際に調節すると結構違うので試してみてください!
このセッティングではどんな特徴があり、どんなスタイルに合うかといいますと
・メタルでリフを刻む人
・クリーン、クランチで複雑なフレーズを弾く方(カントリーやネオソウル系)
・ピックが少し厚めな方
・スウィープをする方
という感じです。
あくまで個人的意見ですが、メタル系のリフを刻む場合はこれぐらいの弦高でのテンション感がちょうどよいと感じます。
またクリーンサウンドの良さが損なわれないギリギリの弦高だと思うので、少し複雑なフレーズをクリーンやクランチで弾く方などには適していると思います。
スウィープに関しても6弦側までのスウィープ等を行う場合はこれくらいの弦高であればストレスなく弾けると思います!
12フレット上で6弦側が1.5mm程度の場合
更に下げて1.5mmまで下げた場合はどのようなスタイルの方に適しているかといいますと…
・メタルやハードロックでテクニカルフレーズを多用する方
・フュージョン系のテクニカルプレイをする方
・ピックを変える方
という方に適していると思います。
メタル系でスウィープやタッピングを行う方はこれくらいの弦高で弾くことで最大限ストレスなく弾けると思います。
またフュージョン系のプレイスタイルの方にも適しています。カッティング等を行ってもサウンドに影響が出にくく、さまざまプレイをされる方に向いている弦高ともいえるかもしれません。
また1.5mm程度に下げると弦が大きく暴れることがないので様々なピックを使ってテクニカル系に寄ってしまうかもしれませんが様々なプレイスタイルに対応してくれます。
筆者的には2つめバランスタイプかと思います。
1.5mm以下はいろいろ制限が出ます
さてここまで2mm~1.5mmまで見てきましたが、これよりも低くするといい点もありながら、若干捨てなければならない部分も増えていきます。
セッティング等も含めていろいろ解説していきます
12フレット上で6弦側が1.2mm程度の場合
さてかなり弦高を低くして1.2mmまで下げるといろんな制約が出てきますが、それも含めて特徴、適したスタイルを書いていくと…
・超高速のフレーズ、スウィープをする方
・複雑なジャズのフレーズを弾きたい方
・チョーキングをあまりしない方
・ソフトなピッキングができる方
・多少音作りを考えないとビビり音が目立つ
という感じになります。
ここまで下がってくるとかなり複雑なプレイもストレスなく弾けます。
メタル系のフレーズのみならず、ジャズ系の複雑なフレーズでもストレスなく弾けるかと思います。
しかしこの辺からチョーキングに違和感が出てきます。上の弦が指の下に入り込んでくるのでチョーキングの際は工夫が必要になってきます。
また弦高が下がる事で音がビビります。なのであまりにも激しくピッキングすると音が悪くなりやすいです。なのでソフトなピッキングからハードなピッキングまで調整できるようになればある程度コントロールはできると思いますが、それでも音作りは気を付けないといけません。
右手でコントロールしながら適切な音作りを気を付けれれば演奏面は非常に楽になると思います!
12フレット上で6弦側が1mm程度、もしくはそれ以下の場合
おそらくギターで下げれるのはこの辺が限界です。どんなスタイルの人に合っているかというと
・人間やめたい方
・指板がフラットな方
・ピッキングコントロールがしっかりできる方
・クリーンでタッピングフレーズなどを多用する方
・正しくギターをセッティングできる、もしくはお店でセッティングしてもらえる方
といった具合でしょうか。
基本的にここまで弦高が下がると指板のRがキツイギターだと支障が出ます。
またネックの反りがすぐに音に影響ができるのでセッティングはかなり追い込まないといけません。
スタイルで言いますとichikaさんなどにみられるクリーントーンとタッピングを合わせたスタイルの方Jason Richardsonに見れるやえげつない速度でスウィープや速弾きをする人間やめてる人のフレーズを弾く場合は1mm程度のセッティングが適していると思います。
この場合ピッキングにはかなり気を付けないといけませんし、チョーキングは相当しずらいと思います。
サウンドも常にビビり音が混ざるのでそれを見越した音作り、セッティングを心がける必要があります。
かなり攻めたセッティングなので自分の演奏スタイルに合わせてセッティングしてみてください!
逆に高いセッティングは?
さてここまで2㎜をスタート地点に低くしていきどのようなスタイル、特徴の方に適しているかを簡単に消化していきましたが当然2㎜以上にもセッティングできます。
そこで2.5㎜程度ではどんな特徴があるかを簡単にまとめてみました
2.5㎜程度のセッティングの場合
エレキギターの場合パッと手に取った時に「弦高ちょっと高いな」と感じる高さです。
どんなスタイルの方に合うかといいますと
・ブルース系のチョーキングを多用される方
・コード弾きを多用する方
・スライドバーを使用する方
・サウンドにこだわる方
といった具合です。
これくらいの弦高であれば弦のビビりはありませんので弦本来の音がそのままアンプから出てきます。
コード弾きをしても濁りなくきれいなサウンドですし、クリーンもきれいです。
またチョーキングを多用してもストレスがあまりないので連発出来ます。
スライドバーもある程度の弦高がある方がきれいに響いてくれるのでこれくらいの弦高があれば十分かと思います。
歪ましても弦本来のサウンドなので飛んでくる印象です。
一方で少し弾きづらいのでその辺は自身のスタイルと相談になると思いますがサウンドにこだわる方や、スライドバーを使用する方にはお勧めかと思います。
6弦側と1弦側の差は基本的に0.5mm以下
さてここまで純粋な弦高のみを見てきましたが、ギターは1弦から6弦まであります。
各弦で細かくセッティングできるギターもありますが大まかにセッティングする場合は1弦側、6弦側にあるスタッドを上下させる感じです。
多くのギターメーカーは1弦側と6弦側である程度差を作っています。
ほとんどのメーカーでは1弦側と6弦側での弦高の差は0.5mm程度にとどめているのでご自身でセッティングする場合も0.5mm以内にしましょう!
上記で紹介したセッティングを参考にすると
・6弦側が2mmなら1弦側は1.5mm
・6弦側が1.5mmなら1弦側は1.2mm
といった具合にセッティングしてみると大きな失敗はないと思います。
それより差があると演奏中に違和感が生じると思います。
また別段ですが筆者は最近1弦側と6弦側でほとんど弦高に差をつけていません。現在は6弦側も1弦側もだいたい1.5mmでほとんど同じ高さです。各弦もほとんど同じ高さに調節しています。
その方がスウィープ等を行っても各弦での差がないので個人的には押さえやすく感じます。
あくまで個人的見解ですが1弦側と6弦側であまりにも大きな差をつけるのはおすすめしません。
弦高調節におすすめのアイテム
弦高に関していろいろ書いていきましたが、最後に弦高を調節する際に大いに役に立つアイテムを紹介していこうと思います!
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / DGT04 Action Gauge

弦高を調節する際には最も大事になるのがこのアイテムです!
弦高を正確に測れるので細かなセッティングも追い込めます。値段は少し高いと感じるかもしれませんが、サイズも大きくないので1度手元に置くと手放せなくなります!それぐらい便利です!
MUSIC NOMAD ( ミュージックノマド ) / MN228 The Octopus

上記のゲージで高さを細かく見れるので、実際に動かすツールも必要になってきます。
筆者のおすすめはこちらのMUSIC NOMAD製のものです。
複数のナットを付け替えれるので、規格の違うギターを持っていても対応出来るのがポイントです。
1本で何役も担ってくれるドライバーなので弦高調整のみならずいろんな場面で活躍してくれること間違いなしです!
あくまで参考ですが試してみる価値はあると思います!
さて今回のテーマはここまでです。それぞれの弦高の特徴はあくまで個人的な意見なのでご自身の演奏スタイルに必ず適しているというわけではありません。
プロの方でもカッティングやチョーキングを使用するのに1mmくらいの弦高にセッティングしている方や、テクニカルなプレイをするのに2.5mmくらい高い弦高の方もいます。
しかしそれぞれ意図があってセッティングしているので適当にそうなったわけではないと思います。
サウンド、プレイスタイルそれぞれをこだわってご自身に合った弦高を見つけてみてください!
練習がはかどりますし、上達の手助けをしてくれるはずです!
今回の記事で皆さんの悩みの1つである弦高調整に少しでもお役に立てれば幸いです!
機材系のレビュー、おすすめを紹介している記事は他にもありますので合わせて読んでいただけると嬉しいです!
詳しくはこちらから。
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