ギターのピッキングは何種類かできると演奏に幅が広がります

どうもギタリストのカールです。
今回のテーマはピッキングの種類です。
大まかに分けると3種類なのですが、それ以外にも様々なピッキングの種類が存在します。
今回はそんなピッキングをなぜ何パターンか持っていた方が良いのか、大まかな3種類と細かい部分も加えて解説していきたいと思います!
1つのピッキングでは押し通せない場面がほとんどです!
さて本題に入る前に大事な話をしておくと、例えば1曲弾いてみよう!と思った場合1つのピッキングでは弾ききれないことがほとんどです。
1曲の中に出てくる奏法にもよりますが、ソロが出てきたらもう1つのピッキングでは不可能です。
押し通してもいいかもしれませんがあまりおすすめできません。
初心者の方は「そんな、普通のストロークだけでも精一杯なのに…」と思うかもしれませんが大丈夫です。
今から紹介していく大まかに分けた3つのピッキングと少しの工夫でいろんな楽曲に対応できるようなピッキングをいくつも手に入れれます!
まず大きく分けた3種類のピッキングを見ていきましょう!
簡単にではありますが3種類のピッキングを動画にまとめてみました。
1:横振りピッキング
1つ目は横振りのピッキングパターンです。
腕は軽く固定して手首の動きで弾いています。
2:ハミングバード系
2つ目はハミングバード系の腕の回転を利用したものです。
ハミングバードといってますが一般的なストロークと変わらない動きです。
1つ目の横振りと正面から見るとほとんど変わりませんが、横から見るとダウンのピッキング角度がお斜めになっているのがわかるかと思います。
動画内では大振りですが単音であれば申し越し小さいモーションで弾きます。
3:サークルピッキング
3つ目はサークルピッキングです。ゆっくりですと回転しているかわかりづらいですが、指がくねくねしているのが正面からの映像でも見れるはずです。
主に人差し指の屈伸、それに合わせて親指が動くイメージです。
ハミングバード系に近い動きをしています。
大まかな3つのピッキングの使い分け
さて大まかなピッキングを映像と簡単な解説で紹介していきましたが、筆者に関しましてはこの3種類すべて使います。
それぞれに適している場面、適していない場面があるのでまずはそれぞれの使っている場面を見ていきたいと思います。
1:横振りピッキングの使いどころ
1つ目の横振りピッキングですが、これはクリーントーンやソロのアクセントなどで使用します。
横振りピッキングの特徴としてピックを弦に対して平行に保ちやすいです。
なのでクリーントーンなども太さを保ちながら弾くことができます。
またアクセントもつけやすいので、ソロの中で強めにピッキングする際には横振りを用います。
2:ハミングバード系の使いどころ
ハミングバード系ですが、使いどころはやや速い~速いソロやバッキングで使うことが多い印象です。
腕の回転を利用するのでピックのアングルがやや順アングルになるので速く弾いた際の弦との摩擦が少なく、スムーズに弾けます。
ちなみに上記にも書いてありますが、ハミングバード系は基本的なコードストロークから派生しているのですべての演奏の基本となっているといっても過言ではありません。
初心者のかたは積極的に練習しましょう!
3:サークルピッキングの使いどころ
3つ目のサークルピッキングですが使いどころはめっちゃ速いソロやアルペジオ、右手を安定させたい時に使用しています。
サークルピッキンは基本的に小指や薬指をギターのボディーに置くことがほとんどです。
もちろん他のピッキングでもボディーに置くことはありますが、サークルピッキングは確率が高いです。
なので右手を落ち着かせたいときや、高速の単音ピッキングや複数弦を行き来するアルペジオで使うことが多いです。
大きくストロークする時以外の細かい場面で大活躍してくれます。
実際の演奏ではどの割合で弾いているのか?
ここまで3種類のピッキングとその使いどころを紹介していきましたが実際の楽曲ではどれくらいの割合なのか大雑把ではありますがグラフにまとめました。
あくまで大体なので参考程度に見てもらえればと思います。


肘弾きについて
肘弾きは上記の3種類に含んでいませんが、ピッキングの種類として考えていない物なんで省略させていただきました。
手首等を固定して、肘や肩を利用してのピッキングであまり多用しないものです。
とはいえ場面によっては使用しますのであくまでちょっと出てくる奴だなぐらいの考えでいいです。筆者個人としては肘弾きを推奨していません。
痛める原因にもなるので速いテンポでの使用はしないのが吉です。
ジャンル問わずハミングバード系のストロークピッキングは万能です。
簡単なグラフですが筆者の演奏時のイメージは上記のグラフの感じです。
基本的にハミングバードのストロークを軸にしているのがどちらのジャンルにも共通して言えることです。
ロック系はリフでもソロでもストローク系を使用しています。横振り系の割合が少ないのはやはり順アングルでの演奏が多いからかと思います。
逆にクリーン系の演奏では平行気味にピッキングすることが多いので横振り系のピッキングの割合が増えます。
どちらでもサークルピッキングを弾く場面があるのですが、それはソロ以外にもアルペジオが含まれているのでいずれも同じくらいの割合になりました。
簡単にジャンル分けや曲を分けることができないのですがハミングバード系は非常に大事です。
大まかな3種類のピッキングにピックの角度と深さを加えてピッキングのパターンを増やしてみましょう!
少し長くなってしまいましたがもう少しです!
ここまで大まかに3つのピッキンググについて使いどころ、割合等を見ていきましたがここからはさらに細かく見ていきます。
ピッキングの種類は3つですがあくまでピックの動き方や腕の動かし方にすぎません。
実際にピッキングする際はさらに角度、深さがかかわってきます。
この角度と深さを組み合わせるとあらゆるジャンルでの演奏に対応できてしまうわけですね(もちろんたくさん試行錯誤します)
ということで角度と深さをまとめていきます。
ピックの角度(アングル)の考え方
ピックを実際に弦に当てて弾く際に角度(アングル)が出てきます。
アングルは主に
・順アングル
・平行
・逆アングル
の3つに分けられます。
平行に対して角度がどちらにつくかで順アングルと逆アングルに分けられます。
日本人の多くは逆アングルが苦手てですので、トライしたい方はトライするぐらいの気持ちで大丈夫です。
さて逆アングルは少しおいておいて平行と順アングルに絞って話をしていきます。
大まかな3種類のピッキングに角度(アングル)をつける
いままで紹介した3種類のピッキング(横振り、ハミングバード系、サークルピッキング)に角度をつけていくことでピッキングの種類は単純に2倍になりますね。
・横振り系 ⇒平行
⇒順アングル
・ハミングバード ⇒平行
⇒順アングル
・サークルピッキング⇒平行
⇒順アングル
という具合です。
これにより1つのピッキングでも場面によって使い分けができます。
なので初めの方に書いた初心者の方でもまずは自分のできるピッキングから角度を意識してみましょう。
また3種類がある程度できる方はそこからさらに角度を気にしてみましょう!
単純に2つにしていますが個人的にはここからさらに何段階かわかれています。中級者の方ももし可能であれば何段階かに分けてみましょう!
ピッキングの幅が増えます!
ピックの深さについての考え方
角度についてまとめたので次は深さについての考え方です。
これは単純にピッキングする際にどれくらいの深さか?なので
・浅い
・普通
・深い
になります。
しかし実際にピッキングしてみると深さがばらついてしまいがちです。
感覚でいいので深さを意識してピッキングしてみましょう!
さてこの深さが加わることで今までのピッキングの種類が3倍になります
・横振り ⇒ 平行 ⇒ 浅い
⇒ 普通
⇒ 深い
・横振り ⇒ 順アングル ⇒ 浅い
⇒ 普通
⇒ 深い
・ハミングバード系 ⇒ 平行 ⇒ 浅い
⇒ 普通
⇒ 深い
・ハミングバード系 ⇒ 順アングル ⇒ 浅い
⇒ 普通
⇒ 深い
・サークルピッキング ⇒ 平行 ⇒ 浅い
⇒ 普通
⇒ 深い
・サークルピッキング ⇒ 順アングル ⇒ 浅い
⇒ 普通
⇒ 深い
という具合になります。
合計で18種類ものピッキングが出てきました(笑)
これは大変です。
しかし全部を使う必要はなく、適せんご自身の演奏する曲、フレーズに合わせてチョイスしていけばいいだけです。
初心者の方であれば、何度も書きますができるピッキングから角度と深さを足してばそれだけで6種類のピッキングを作れるのでまずはそこを目指してみるといいと思います!
ピッキングの種類は無限大!日々研究しても飽きません!
お疲れさまでした!
今回はピッキングは何種類か持っていた方が良いという記事でしたが、最後にたくさん出てきてしまいました。
しかし必ずしもたくさん持っている方が良いわけではありません。あくまでご自身に合った何種類かのピッキングをもって入ればそれでいいのです。
危険なのが1つのピッキングで乗り切ろうということなだけであって、自身のパターンをいくつか見つけてしまえばあまり深く考えなくてもいいです!
しかしギターの面白いところでもあるのがこの角度や深さを考え始めると止まらなくなります。
日々研究しても飽きないくらいに悩みや疑問が浮かんでくるのもギターの楽しいところですね!
今回の記事で皆さんのピッキングの向上、改善につながれば幸いです。
もし上手く行かない、自分に合ったピッキングがなかなか定まらない。という方は筆者のプライベートレッスンを1度受けてみてください!
直接見させていただいてアドバイスさせていただきます!
それではまた次回!
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