クラシックフォームと現代的なギタースタイルの関係

どうもギターを弾いているカールです。
今回のテーマはギターのフォームです。
以前にもまして近年活躍しているギタリストの多くがクラシックフォームで弾いている場面を多く見ます。
新時代のプレイスタイルにバチっとはまったクラシックフォームについて筆者目線で解説していこうかと思います!
クラシックフォームで弾く割合が増えてきている理由
さてモダンなジャンル(ジェントやフュージョン系)のギタリストの多くが親指をネックの後ろに置くクラシックフォームでの演奏の割合が増えてきています。
もちろんバレーコードやパワーコードを弾く際には一般的なロックやポップスでもクラシックフォームで弾きますがそれにしても最近のテクニカル系のジャンルではクラシックフォームが増えています。
これには大きく分けて2つの理由がありまして
- 多弦ギターの普及
- ジャズ、クラシック寄りのフレーズの使用
というのがあると思います。
多弦ギターの普及によりロックフォームでの演奏が難しくなった
多弦ギターの普及はこの10年でめまぐるしく7弦は当たり前。8、9弦までも操るようなギタリストが増えてきています。
7弦ならまだ親指が出せなくもないですが8弦になるともう不可能です。
また以前に書いた記事にもあるのですが7弦でも親指を出して弾くと手を痛めやすいです。
もちろん手が大きければいいのですがそれでも多弦ギターの場合は親指をネックの上にかけるロックフォームは効率も悪いです。
そこで多弦ギターを弾く人の多くはクラッシックフォームで弾きつつロックフォームとクラシックフォームの中間のようなフォームで弾いています。
フォームを切り替える暇がないほど複雑なフレーズを弾いています
またモダンテクニカル系のフレーズはロック的なフレーズに加えてジャズやクラシックに近いフレーズの使用が増えています。
ソロギター的な演奏でもメタルよりの演奏でもクラシカルなアルペジオやジャズ的なレガートでフレーズを弾いていると途中でロック的なチョーキングやビブラートをしようとしても親指を上に持っていく暇がない印象です。
なんとなく速く弾いてそのあとチョーキングで締める!的な速弾きとは少し異なります。(もちろんそういうプレイをするギタリストもいますしかっこいいです。)
なのでロック的アプローチの際もクラシックフォームのまま弾ききってしまうプレイヤーが増えている印象です。
モダンギタースタイルに取り入れたいクラシックフォームでの演奏
さてそんなモダンギタリストたちのクラシックフォーム事情ですが単純にクラシックフォームで弾ければいいというわけではありません。
基本形としてのクラシックフォームでありながらエレキギターでのテクニカル演奏に合わせて進化している印象です。
そこで活躍している新時代のギタリストの演奏を参考にクラシックフォーム+取り入れていきたい要素をここからは紹介していこうと思います。
クラシックフォーム+チョーキング、ビブラート
ここからはクラシックフォームでプレイしている激うまギタリストを紹介しつつ現代のクラシックフォームで取り入れていきたいテクニックを見ていければと思います。
まず最初に紹介していくのは美しいクラシックフォームとレガートプレイで人気上昇中のギタリスト”Joshua Meader“です。
クラシックの要素を取り入れつつジャズ、フュージョン、メタルまで幅広く演奏されています。
Joshuaは基本的にクラシックフォームのみで演奏しています。
クラシックフォームのみで演奏していますがビブラートはもちろん、チョーキングも当たり前のようにします。
クラシックフォームでのチョーキングは教則本で教えられるロックフォームでの腕の回転のチョーキングとは少し違い指の力で上げてしまいがちです。
そのため初心者の方はピッチが悪くなる傾向にありますがJoshuaの場合はクラシックフォームのままロックフォームに近い腕の回転を利用して正確なピッチでチョーキングしています。
ビブラートも同様にロック的なアプローチをしている場面がありますがそれに加えてクラシックスタイルのビブラートも使用して表現の幅の広さを感じます。
慣れるまで時間は掛かりそうですけどクラシックスタイルのままチョーキングができてしまえばフォームを切り替えるロスがなくなるのでクラシックフォームのまま正確なピッチでチョーキング武器の1つになるかと思います。
まとめ
さて今回のテーマはここまでです。あらゆるジャンルで使われるクラシックフォームですが近年のテクニカル系の音楽ではより重要度が増している気がします。
- クラシックフォームでのチョーキング
- ロックのジャンルでもジャズ、フュージョン系フレーズの導入
この2つがモダンなジャンルので1つのポイントになっているかと思います。
皆さんも演奏のアイディアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
それではまた次回!
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