LINE6 HX EFFECTSは使い勝手がいいと思う

どうもギターを弾いているカールです。
今回のテーマはLINE6製品でHXファミリーのHX Effectsについて書いていこうかなと思います。
HELIXとHX Stompの中間に位置していてどうも微妙なポジションに見えるHX Effectなのですが個人的には非常に便利な機種だなと感じているので今回はHX Effectsのいい点をいろいろ書いていこうかと思います!
求めている方にはバチッとはまる機材だと思うので是非参考にしてみてください。
まずはHX Effectsの概要から

まずは概要なのですがLINE6公式から引用しますと
HX Effects™は、アンプやペダルボードのセットアップと組み合わせて使用するために開発され、機能を集約した単体のマルチエフェクト・ユニットから、リグ全体のコマンド・センターとしてまで機能します。コンパクトなサイズながら、業界をリードするHelix®プロセッサーと同じハイクオリティでリアルなプロフェッショナルグレードのサウンドを実現するHX®モデリングを搭載しています。
主な特徴を簡単にまとめると
- 最大9つのエフェクトを同時に使用可能
- HELIXのエフェクト部分をコンパクトな個体に
- 4ケーブルメソッドに対応
- midiでの本体の操作、外部エフェクトの操作
- アンプを操作するEXT AMP端子を搭載
- 外部エフェクトを接続できるセンドリターンを2つ搭載
- 簡単な操作性
とHELIXのエフェクト部分を抜き出した製品になります。
LINE6の過去の製品で言うところのM9に近いかと思います。
ここがいい!HX Effectsのおすすめポイント
さてここからはHX Effectsのおすすめポイントとどんなユーザーに向いているのかをまとめていきたいと思います。
少しサイズが大きいのですがHELIXから受け継いだ性能とHX Stompシリーズにはない魅力もありますので是非チェックしてみてください。
おすすめポイント1:音色が1目でわかるLCDスクリブル・ストリップ
1つ目のおすすめポイントとしてHELIXと同じ LCDスクリブル・ストリップとフットスイッチ を搭載している点です。
LCDスクリブル・ストリップとはフットスイッチ上部の小さい液晶画面です。
ここの画面は編集可能で自分の好みの名前に変更が可能です。
例えばClean、Crunch 、Leadのように音色をわかりやすく表記したり、曲名にしてその時だけ使用するものをわかりやすく配置したりすることが可能です。
これはStompモード、SnapShotモード、Presetモードすべてで使用可能です。
おすすめポイント2:カラー変更が可能なLEDフットスイッチ
フットスイッチの周りのリングは色の変更が可能です。
Presetモードはデフォルトで赤色なのですがSnapShot、Stompモードでは色の変更が可能です。
Stompモードは各エフェクトの種類によって色分けがされています。
例えばオーバードライブなら黄色、モジュレーション系なら青色、ディレイなら緑
という具合に色分けされています。
この色をご自分の好みに合わせて変更できるのがHX Stompのいい点です。
例えばMXRのPhase90は実機がオレンジなのですがモジュレーション系なのでデフォルトでは青色のLEDリングが設定されています。
これをオレンジ色にすると実機を知っている人間からすると非常に見やすくなります。
また上記の液晶と組み合わせてClean系の音色は青、Crunch系はオレンジ、Lead系は赤色
という感じの設定にすることで音色名と色で踏み間違いが各段に減少します。
見やすくわかりやすい足元はライブでの演奏でめちゃくちゃ助かります
この液晶とスイッチの機能はHELIXユーザーの筆者も非常に重宝しています。
足元を見れば1目でどのボタンがどの音なのかを見れるのでスイッチャーのようにテープで張ったり暗記する必要がありません。
またくらいステージでも液晶とLEDカラーリングははっきりと見えるので足元に照明やしゃがんで確認する必要がなくなります。
HX Effectsはこんな方におすすめ!
- スイッチャーを導入したいけど覚えるのが面倒
- ライブで足元が暗くてフットスイッチを踏み間違えたことがある
- 複数の音色を細かく管理したい
という方にはHX Effectsの導入をおすすめします。
まだまだありますおすすめポイント
さてまずは足元の視認性のよさに焦点を当てておすすめポイントをまとめていきましたがまだまだおすすめポイントがあります。
ここからはさらに深堀りしたおすすめポイントを紹介していこうかと思います。
おすすめポイント3:アナログ機器との組み合わせで幅が広がります
HX Effectsのコンセプトとして外部エフェクト、アンプとの組み合わせで良さを発揮するという点があります。
実際にHX Effectsを使用している方の多くがメインの歪みやプリアンプ、アンプと組み合わせながら使用しています。
・センドリターンで好きな外部エフェクターを操作
HX Effectsにはセンドリターンが外部エフェクターを2系統接続できます。好きな歪みを2台個別に接続してして1つは軽めの歪み、もう1つはリード用の歪みなど分けることが可能です。
歪みが1つでいい場合は2系統のうち片方にメインの歪み、もう1つはソロ用にブースターとディレイを接続してみるというのもいいかもしれません。
また外部エフェクトで外せない大好きなエフェクターを接続して使用するのもいいかと思います。
センドリターンに接続することでHX Effectts内で管理が可能なのでフットスイッチを余分に踏む必要はありません。
スイッチャーのような使い方が可能なのもHX Effectsの魅力の1つですね
・アンプの操作が可能なEXT AMPアウト端子
またPEDAL、EXT AMP端子が2つ搭載されているのもHX Effectsのおすすめポイントです。
2つの端子はエクスプレッションペダルの接続か外部アンプのチャンネル切り替え、リバーブオンオフを操作するために使用できます。
なので1つはエクスプレッションペダルでボリューム等の操作、もう1つでアンプのチャンネル切り替えをするなどできます。
好きなアンプがある方にはおすすめの機能です。
EXT AMP端子はHX Stompに搭載されていないHX Effectsの強みです。
・4ケーブルメソッドでアンプの手前でも後でもエフェクトを掛けれます
4ケーブルメソッドはマルチエフェクター1台でアンプの手前と後にエフェクトを掛ける手法ですがHX Effectsもセンドリターン端子を用いれば4ケーブルメソッドが可能です。
アンプの歪みを使う場合空間系などはプリアンプのあと、センドリターンに接続したいですし歪み系は手前にかけたいものです。
4ケーブルメソッドでセンドリターン端子を1つ使いますがHX Effectsにはセンドリターン端子が2つついていますのでもう1つに好みのブースターなどを接続すればアンプの歪みをブーストさせたリードサウンドからディレイありのクリーンサウンドに切り替えるのもフットスイッチ1つで可能です。
好みのアンプ、エフェクターがある方におすすめ
HX Effectsは外部エフェクト、アンプとの連携にも便利です。
- 好みのエフェクトを踏み分けずに操作したい
- アンプのチャンネルを2つ以上切り替えながらエフェクトも切り替えたい
- アンプの手前とセンドリターンでエフェクトを分けたり配線が増えるのが面倒くさい
という方におすすめです。
midi端子で外部のスイッチャーを管理することも可能なので2つ以上の外部エフェクターも管理可能です。
空間系やモジュレーション系はHX Effectsを使い歪みやダイナミクス系は実機を使うという旧製品のM9のような使い方をより進化させた使い方で使用することが可能になります。
おすすめできる部分はたくさんあるんですがデメリットも…
非常に優秀なHX Effectsなのですが少しデメリットも存在します。
それは試奏で良さがわかりづらいという点です。
エフェクター等の使用というよりも外部との連携に特化しているために単純なマルチエフェクターとしてみるとサイズ的にHX Stompに負けてしまいます。
またプリアンプがないためにHX Effects1台での完結が難しい点も試奏の段階で良さが出づらいです。
HELIX、HX Stompにはない魅力がたくさんあります!
上記のデメリットがやはりHELIX、HX Stompの中間で半端な機種に見えてしまうのですがHELIX、HX Stompにはないいい点がたくさんあるのも上記で紹介してきました。
HELIXと比較すると
- HELIXのエフェクト部分はすべて使える
- HELIXに比べてかなりコンパクト
- 外部との接続性は実はHELIXよりも高い
HX Stompと比較すると
- フットスイッチ上部の液晶による各スイッチのわかりやすさ
- 6つのスイッチと個別のMode、TAPスイッチでの操作性
という点で中間でありながら半端ではないと言えます。
使い方の幅広さはHXファミリーで1番広いと言えます。
足元の核になるマルチエフェクターです!
さて今回のテーマはここまでです。
LINE6製品のHXファミリーと呼ばれるモデルの中で地味なポジションにいるHX Effectsですが実はプロの方の使用が多いのがこのHX Effectsです。
アンプの使用が多いプロミュージシャンの方たちだからこそ好んで使用されているのかもしれませんがアンプの操作以外でも外部エフェクターとの相性がいいのでプロ以外の方でもどんどん使っていけるモデルかと思います。
HX Stompはサウンドのかゆいところに手が届くちょい足し製品でHX Effectsはサウンドの核になる製品かと筆者は考えています。
様々な組み合わせが可能なHX Effectsを今一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
機材関係の記事は他にも書いていますのでこちらから見ていただけると嬉しいです。
それではまた次回!
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