FU-Tone/ Silent Springs レビュー バネの不快な共鳴音を防げるおすすめパーツ

どうもギターを弾いているカールです。
今回のテーマはシンクロトレモロ、フロイドローズなどのアームを使用しているギタリストにおすすめのアップグレードパーツについてです。
筆者も最近付け替えたのですがかなりいいのでGuitar’s Lab内でも紹介させていただきます。
交換するだけで音が変わるのがわかるので是非最後までチェックしてみてください!
FU-Tone ( エフユートーン ) / Silent Springs
さっそくパーツの方の紹介です。
今回紹介するのはトレモロの裏に張っているバネです。

この緑色の派手なバネがFU-Tone ( エフユートーン )社の出しているサイレントスプリングといわれるものです。
~FU-Toneとは~ FU-Tone の名前は Floyd Upgrade の頭文字から付けられています。 Floyd Rose のパーツの演奏性、安定性を高めるためのパーツを作ってほしいという多くのギタリストからの要望から あらゆる素材を試し、デザイン、設計、高精度の加工に注目しギタリストの意見を聞きながら新たな製品を作り続けてきました。 25年前にスタートしたその歴史は世界の偉大なギタリストの要望に応え、彼らが音楽を追究する中で満足のできるツールを提供し続けています。
メーカーからの簡単な抜粋ですがフロイドローズのアップグレードパーツに特化したメーカーです。
バネ以外にもフロイドロースのインサートブロックや本体、ブロックなどの制作を行っています。
今回紹介しているバネは名前の通りバネの共鳴音、ノイズを防いでいくれる加工のされたバネです。
バネに関してはシンクロトレモロとフロイドローズで微妙に異なったりしますが基本的にものは一緒なのでシンクロトレモロのギターを使っている筆者も今回交換してみました。
実際に張り替えて音は変わるのか?
ノイズレス加工のされたバネですが実際に音はどうなのか?
今回は微妙な違いに感じるかもしれませんが一般的なバネとの比較音源を用意しました。
条件として
- ギター
- 音色(LINE6 HELIXのライン録り)
- シールド
- 弦
- フローティング
はすべて同じものを使用して比較しています。
音色はより共鳴音がわかりやすいように強めなディストーションサウンドでノイズゲート等をかけるとわかりずらいのでオフにしています。
少しノイズが気になるかもしれませんがご了承ください。
音量の最終調節でリミッター等を使用しています。
お使いのデバイスによっては音量が大きいかもしれないので再生前に音量調節できる場合はしていただいた方が良いかもしれません。
ではまず加工されていない普通のバネを張ったギターの聞いてみましょう
普通のバネを張ったギター

まずは一般的なバネで弾いてみた音を聞いていただきたいと思います。
GOTOHのトレモロに標準で搭載されているバネです。
普通のバネ
まずは確認なので普通にノイズ多めのオーバードライブサウンドという感じですかね
バネの共鳴音がわかりやすいように少し大げさなイコライザーをかけたものも用意したのでこちらも確認してみてください。
普通のバネ イコライザー処理バージョン
「キーン」「ヒーン」という音はヘッド部分の共鳴音です。フレットラップ等でミュートしているのですがどうしてもなってしまいました…
バネの共鳴音は「コーン」「ホーン」というスネアのフープみたいな音がします。
20秒くらいから低音弦側でブラッシングしているのですがそこが1番よくわかるかと思います。
加工のされていない普通のバネであればこれくらいの共鳴音はなると思います。
さて次にサイレントスプリングに張り替えたギターの音を聞いてみましょう。
サイレントスプリングを張ったギターの音

サイレントスプリング
いかがでしょうか?
先ほどに比べるとヘッド側のキーンという共鳴音が大きく聞こえるかもしれません。
バネ側の共鳴が抑えられたために目立って聴こえる感じですね。サウンドに大きな変化はありませんが低音域のボワッとした成分が少し抑えられた雰囲気かと思います。
ではこちらもバネの共鳴音を目立たせるために大げさなイコライジングをしたバージョンを聴いてみてください
サイレントスプリング イコライザー処理バージョン
いかがでしょうか?
大げさなイコライジングも設定は共通でボワッとした成分の低い帯域とバネの共鳴音周辺の帯域を持ち上げているのですが一般的なバネに比べるとほとんど聞こえませんね。
極端なイコライジングですがボワッとした感じは一般的なバネに比べると少なくなあり低域にしまりが増えたことが確認できると思います。
アームを多用する方にはおすすめのバネです
今回はFU-TONE社のSilent Springsを紹介していきました!
今回はラインでの録音で少し違いが分りづらいかもしれませんが大音量のアンプで弾くとより違いが分ると思いますので今回の比較で気になった方は是非チェックしてみてください!
比較音源では行っていませんが開放やハーモニクスで弦が手に触れていない時にアームを触るとアース処理をしていてもバネのノイズ等を拾って「ジジッ」というノイズが乗ってしまう時があります。
サイレントスプリングの場合はそのようなノイズも防いでくれます。
クリーントーンでハーモニクスした後のアーミングで「ジジッ」とノイズが乗ってしまっては気になってしまいますよね?
そんな本当に些細かもしれませんが気になるノイズや音を改善してくれます。
筆者は今回グリーンを選択していますが赤や白、目立たない黒もあります。


色の違いでバネの硬さが異なっていて
- 柔らかめ(Light Duty) 黄色
- 普通(無印) 黒、緑
- 硬め(Heavy Duty) 白、赤
- 超硬め(Super Heavy Duty) 紫
というラインナップで好みの硬さに調整できます。
地味なパーツなのですがギターのサウンドに意外と深くかかわっているトレモロのバネ
アームをあまり多用しない方であればスポンジ等でがっつりミュート出来るのですがアームを使用する場合スポンジがバネにかんだりするとトラブルの原因になることもあります。
サイレント処理されたバネで共鳴音を防ぎながら思いっきりアームを使えるのはノイズ対策のみならずプレイにもいい影響を与えてくれる機材かと思います!
サイレントスプリングスに関しては下記からチェックしてみてください!
さて今回のテーマはここまでです。
カール岡田のGuitar’s Labでは速弾きに関する事を中心に今回のような機材系の記事も書いています。
よければこちらから読んでいただける嬉しいです。
それではまた次回!
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