本番で速いフレーズをミスしないために必要なこととは?

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みなさんこんにちは。ギタリストのカールです。

今回は速弾きやライブでの演奏に関して最近筆者が考えていることを記事にしていけたらなと思います。

速弾き以外にも通じるものがあるので速弾きで悩んでいる方、普段の演奏でなたんでいる方は是非読んでみてください!

ポイントは「ゆとり」です

ギターの演奏でどんなミスをしているのか考えてみる

バンドでのライブやレコーディングで演奏をすると一度や二度はミスをするものです。

可能な限り100点満点の演奏を目指しますし、練習もします。

それでも筆者の場合は何か所かミスをします。

その都度「やってしまった…」と後悔しているわけですがまずどんなミスをするのかと改めて考えたときに

  • 次のフレーズが出てこない
  • ピックが引っかかる
  • 弦を押さえそびれて音が出ない
  • 違うポジションを押さえた

などなど様々です。

機材トラブル等もありますがそこは割愛します。

Guitar’s Labを読んでいただいている方の多くはギターを弾いている方かと思いますが、このようなミスを経験したことがある

という方も多いのではないでしょうか?

ライブ終わりであれば反省としてどこをミスしたのか?

次ミスしないためにはどうすればいいのか?

と考えるものです。

しかしその場で考えて後につながらないこともよくある話でして・・・

そこでライブ等はないですが改めていろいろ考えていたわけです。

そこで色々な原因まとめてみました。

ミスの原因1:緊張

考え出すと原因については割とすぐ出てきます。

1つ目はステージやレコーディング本番という普段の練習とは異なる環境での緊張です。

思うように動かない。頭の中では次のフレーズが出ていたはずなに本番で出てこなくなった。

これらのミスの原因は緊張です。

ちなみに筆者は緊張しやすいです。結構緊張します。

本番だと足震えたりしますね(笑)

そんな事はさておき普段家で練習してるときには動いていた指が動かないというのは緊張で無駄に力が入ってしまっているわけです。

また次のフレーズが出てこなくなってしまうというのは練習の際は頭の中に緊張という余分なものがないから頭の中で次のフレーズを考えられていましたけど本番はその余分な緊張が頭の中を圧迫しているわけですね。

緊張しない、なんて方もたまにいますがほとんどの方は緊張すると思うので、上記に書いたような現象を体験したことはあるのではないかと思います。

ミスの原因2:頭と体が追い付かない

2つ目は主に速弾きや複雑なコードチェンジで起こるミスです。

緊張とは異なって速く弾くということに頭が追い付いていないというのもミスにつながります。

練習で必死に弾いた結果弾けるようになったフレーズは頭や体が追いついていないというのが原因でミスする事が多いです。

普段速弾きしない方は特に頭と体が追い付かないミスが多いです。

またスライドなどで広範囲を移動する時も体がついていかなかったり「速く移動しないと!」という焦りで体がついていかずにミスしてしまう場面をよく見ます。

難しいコードを1拍ごと移動するなんて場面でも指が思うように動かなくて移動できてもコード押さえれてない…なんてことありませんか?

これらの原因は頭がいっぱいいっぱいになっていて体に信号が届ききっていないのが原因です。

メタルなんかのジャンルだとスウィープやタッピングなんかで見られるミスです。

どう対処してくべきなのか??

さて簡単にミスの原因をまとめてみました、筆者もよくしていしまうミスなので書くのが少し恥ずかしいですが自身と向き合うのも大事ですからね。

ここからは上記で書いたミスしていしまう原因である2つをどう対処して少なくしていくか?

というのを筆者目線ではありますが練習法としてまとめていきたいと思います。

ここで「ゆとり」というワードが出てきます。

緊張してもミスしないためにする事

まず最初に書いた緊張が原因のミスをいかに少なくするかですが大前提として緊張をほぐす方法ではありません

あくまで緊張はしているけどどう対処していくか?がメインです。

原因の部分でかいたミスの例として

  • 緊張して無駄な力が入る
  • 次のフレーズが出てこない

というのを書いています。

まず無駄な力が入らないようにするには練習時の意識が大事です

・無駄な力を入れない練習法

練習の時より強く弾いているのであればまずは練習でも強く押さえて弾いてみる。

曲でもフレーズでもいいと思います。とにかく強く押さえて強く弾いてみましょう。

本番と同じ状況を再現してみます。

そこから普段弾いている力までリラックスしていってみましょう。そうすれば本番でも同じ要領で力を抜いていけるようになります。

次に音が鳴るかならないかの力で押さえて弾いてみましょう。

自分がどこまでリラックスできるかをこれも体に覚えさせましょう。

練習なので音が鳴らなくても構いません。

リラックスすることに関しては以前にも記事にしているのでよろしければそちらも参考にしてみてください。

ポイントは頭ではなく体に力が入っている状態と抜けきっている状態を覚えさせることです。

普段の練習のちょっとしたタイミングでいいので取り入れてみましょう!

・緊張しても次のフレーズが出てくるようにするための対処法

次にフレーズが飛んでしまうのを防ぐ方法ですがこれは単純に練習量も絡んできますが「ゆとり」が大事かなと筆者は思います。

ここで1つ目の「ゆとり」です。

フレーズが出てこない、弾けているのに「次のフレーズあっているかな?」と不安になったりするとミスしやすいです。

そこで練習の際に次のフレーズに自信をもって進む練習をしてみましょう。

カバーの場合は曲に合わせるだけでなく不安な場所だけでもクリックに合わせて練習するなどして自信をつけましょう。

すぐには変化しないかもしれませんが徐々に自信を体、右手と左手になじませて頭の中の「ゆとり」につなげて次への不安をなくしていきましょう。

原因の部分でも書きましたが緊張が頭のゆとりを奪っていきます。

たくさん考えて弾いていてはどこかのフレーズは頭から抜け落ちていることが多いので頭の中の考える部分を減らしておけば緊張で圧迫されて覚えたフレーズが抜けおることは少なくなります。

緊張していることを自覚する

さきほども書きましたが緊張をほぐす必要はありません。

「緊張したらだめだ..リラックスしないと…」

と考えると余計に緊張してしまいます。

著名なアーティストの方からもよく聞くのが

「あ、いま緊張してるな~」

と自分が緊張していることを自覚していい緊張感をもてるようにするそうです。

プロの方でも緊張する方はたくさんいるので緊張することを悪いことと思わずに上記に書いたような意識で練習しながら緊張感のある演奏を目指しましょう!

頭と体が速さに追い付いくためにする事

次に頭と体が追い付かないために起こるミスに関してもどうすれば減らせるのか?

こちらも筆者目線ではありますがまとめていけたらなと思います。

ここでも「ゆとり」がでてきます。

速さに追いつくためにする練習法

さて速さに追いつくためにやる練習法として筆者が最近取り組んでいる練習法を1つ例に挙げて紹介します

弾きたいフレーズを練習する時によく言われるのが

  • フィンガリング
  • ピッキングのアップダウン

これらを常に同じにすることを意識して練習する

これは速弾きだけでなくいろんなフレーズ、コード進行を練習する際に言われていることです。

筆者自身もレッスンでよく生徒さんに言うのですが速いフレーズではこの練習にさらに負荷を掛けます

  • ピックの角度
  • 指の位置
  • ヴィブラートの回数

これらも常に同じにできるとより演奏にゆとりが持てるようになるかなと思います。

まず1つ目のピックの角度ですが速いフレーズやアルペジオ、スウィープを弾くときにいつもと違うピッキングや角度になりやすいです。

そのピッキングや角度が悪いのではなくそのピッキングを練習でゆっくり弾くときも速くしていくときもできるようにするというのが大事です。

特に本番想定の速いピッキングになった際のピッキングやピックの角度を常に意識できるといいと思います。

2つ目の指の位置ですがこれは左手の押さえる位置もそうですが親指や右手のピックを持つ以外の指も含まれます。

弦を押さえる左手の親指の位置はスライドやポジション移動の際にかなり関係してきますのでバラバラになっているとミスの原因になりかねません。

またピッキングする右手の他の指はボディーに置いたりしてピッキングを安定させるものですがその位置もバラバラだとかえってピッキングの妨げになりかねません。

ヴィブラートの回数も同様に感情がこもるとついつい多めに、激しめになりやすいです。

厳密に何回弾くとかを決めると味気ないですが感覚でもいいので次のポジション移動を考えたヴィブラートを意識しましょう

  • フレーズに対してのピッキングの角度、
  • 最適な押さえる位置、親指、ピッキングする以外の指の位置
  • ヴィブラートの回数

これらを意識できるとなんとなく弾けていたフレーズも説得力がついてきます。

しかしなんとなくやってしまうと次にポジション移動に支障をきたしてミスにつながりやすいです。説得力が増していくと緊張の項目でも書きましたが頭の中の「ゆとり」が増えていくので考えながら必死に追い付こうとする必要がなくなります。

速さに追いつけないのはその速さに慣れていないから

頭と体を速さに追いつかせるためにまずは普段の練習内容にプラスの負荷をかけると書いていきましたがさらに「ゆとり」を持たせるために必要なことをここからは書いていきます。

速さに頭と体がついていかないのはその速さに日常的に触れていないというのもあります。

なのでゆっくり練習する以外にその速度に慣れる練習も必要です。

例えばテンポ130の6連符のフレーズを弾きたいけど上手く弾けないのであればテンポ130の6連符に日ごろから慣れておくというのも必要になってきます。

弾きたいフレーズでなくてもいいので6連符のエクササイズフレーズなど簡単なものを弾く練習をしてみましょう

はじめはゆっくりでもいいのでテンポ130まで持ていけるように頑張りましょう

なかなか弾けない場合はとにかく簡単なシンプルなフレーズでいいので130まで行けるように頑張ってみてください。

そこで130という速さを体が覚えれるわけです。

テンポ130を体感したらそこでのピッキングがどうなっているか?指はどんな動きをしているか?というのが少しづつわかってい来ると思います。

これが速さに対する「ゆとり」です。

この「ゆとり」が持てれば弾きたいフレーズでもどのように弾けるかがわかってきます。

焦って1音1音を見ようと指板上を追いかけていてはミスになりますが「ゆとり」があれば指板をもっと広く見れるのでミスは減りますね。

「ゆとり」があればミスも減ります

さて今回のテーマはここまでです。

筆者の個人的な意見や考えが多かったですが最近感じている事をまとめていきました。

  • 緊張していることを自覚する
  • 次のフレーズへの自信
  • より細かなフレーズへのアプローチ
  • 速さ自体への「ゆとり」

これらを意識して練習できればよりミスの少ない思った演奏につながると思うので皆さんもまずは1つ意識してみてはいかがでしょうか?

カール岡田のGuitar’s Labでは今回のような記事以外にも速弾きを中心にギターに関する記事を多数投稿しています。

もし興味がありましたこちらから読んでいただけける嬉しいです!

それではまた次回!