ギター弦とピックの理想の組み合わせってあるの?
- 2022.02.10
- ギタリストの悩み

どうもカールです。
今回のテーマはギターを弾いているとよく悩みの種になる弦の太さ、ピックの厚みついての記事になります。
筆者が悩みすぎなだけかもしれませんがこれまでにかなりの数の弦、ピックを試してきていまだに正解が見つかっていません。
今回は基本的なレギュラーチューニングで弾く際の弦の太さによるテンション感、表現の幅とピックの厚みの違いでピッキングはどのように変化していくのかなどを簡単にまとめて弦の太さとピック厚みの相性を筆者個人の意見マシマシで書いていけたらなと思います。
弦の太さとピッキングへの負担
それではまず弦の太さによるテンション感とピッキングへの負担を簡単にまとめていきましょう。
弦の太さは単純で太ければ太いほどテンション感はきつくなっていきます。
弦を押さえる手とピッキングの負担は太くなればなるほど増えます。
弱すぎるピッキングでは弦がしっかりと振動してくれないのでクリーンなら音が小さく、歪みなら歪み切っていないサウンドになります。
弦が太いほどピッキングの最低出力があがるイメージです。
弦の太さとピッキングの強さでどのような変化が起こるのかをグラフでまとめてみました。

上にも書いたように太い弦は適正値のピッキングの最低出力があがります。
逆に言えば細い弦は最大出力の限界が低いので強くピッキングしすぎると弦が暴れてしまいます。
音としてもあまりいいものではないのではないですが強すぎるピッキングは表現の1つとしても捉えれます。
同様に弱すぎるピッキングも息継ぎやゴーストノートとしての表現といえるのでグラフの適正値から外れた部分もメインのピッキングとしてではなく表現の1つとしてとらえてもらえればと思います。
まとめとして
- 太い弦は強く弾いてもしっかり鳴るが弱すぎると音が出にくい
- 細い弦は弱い力でも鳴るが強すぎると弦が暴れて音が悪くなる
ということになります。
ピックの厚さとピッキング時の力
次にピックに関して書いていきたいと思います。
ピックの厚みはざっくりいうと0.5mm~2mm程度が市販でも変えるものとなっています。
さてピッキング時に1mmが真ん中として考えるとピッキングの際の力は薄いもの分厚いものでどのように変化しているのでしょうか?
こちらも同じようなグラフにまとめました。

こちらも弦と似たような結果になると思います。
基本的に薄いものは弦に負けるので弱い方向へのコントロールはしやすく0~8割くらいまでの表現はコントロールしやすいです。反対に力いっぱい弾いてもある程度のところで限界が来るので10割の表現は難しいかと思います。
分厚いものは弱く弾いても弦をしっかりとはじいてくれますが音量を落としたり、歪み量に変化をつける時のコントロールが難しく強すぎると弦が暴れたりしてしまいます。
ピックに関しては弾き手の技術やアングルの違いがあるので一概に上のグラフが正解とは言い切れませんがおおよそのイメージだと思ってください。
まとめると
- 薄いピックは0~8割の表現が得意だが8割以上の表現は工夫が必要
- 分厚いピックは2割~10割の表現は得意だが0~2割の表現が難しい
弦の太さとピックの厚み、理想の組み合わせは?
さてここまで弦とピック、それぞれ太さや厚みでピッキング時にどのような変化が起きるのかを簡単にまとめてみました
ここ方が今回のテーマの本題です。
理想の相性はあるのか?
上記の【弦の太さとピッキングへの負担】と【ピックの厚さとピッキング時の力】のグラフで言うと
・細い弦には薄めのピック
・太い弦には分厚めのピック
というのがセオリーになるかともいます。
しかし一概に上記のセオリーが誰にでも当てはまるわけではありません。
表現したいものやその人のピッキング強さやフィンガリングのしやすさによって変わるのでベストなものは存在しませんがピッキング強さの傾向に合わせてその人に合ったおすすめの組み合わせは存在します。
今回のテーマの理想の組み合わせとは少し違うかもしれませんがそちらをここからまとめていきたいと思います。
ピッキングが強い人
まずはピッキングの強い人ですが
ピックの厚み | 薄いピック |
弦の太さ | 普通(10-46) |
というのが基本的な組み合わせになってくると思います。
そもそも強いピッキングなのであれば薄いピックでも十分に弦を弾けますので0.6mm~1mm程度でいいと思います。
ピッキングが強いのであれば暴れずらい普通(10-46)の弦でいいと思いますがフィンガリングを考えた場合に09-42などの細い弦を使いたいという方も多いと思いますその際はピックの厚みも薄いものに変えてみる事をおすすめします。
ジャズなどの演奏が多く太い弦を使うのであればピックも1mm以上でいいかもしれません。
ピッキングが弱い方
逆にピッキングが弱い方は
ピックの厚み | 普通~分厚いピック |
弦の太さ | 細い(09-42) |
これを軸に考えるといいと思ます。
ピッキングが弱いのは悪いことではありません。小さな音量も扱えるので表現の幅はピッキングが強い人よりも広かったりします。
基本的には1mmよりも分厚いものでも幅広い表現が可能だと思うので薄いピックを使う必要はないかと思います。
細い弦では少し物足りないと感じる場合は普通の太さに変更してもいいかもしれません。
理想の組み合わせを探してみましょう
さて今回のテーマはここまでです。
今回書いた記事はあくまで筆者個人の意見ですのでおすすめの組み合わせ以外でもいいと思います。
ピッキングが強くても分厚いピックで細い弦を張っている人もいますいし、ピッキングが弱くても分厚い弦に薄いピックの方も沢山います。
今回紹介したデータをもとにご自分に合った組み合わせを探してみてください!
悩んでいる初心者の方などは上記のピッキングが弱い方の部分を参考にしてみる事をおすすめします。
ピッキングの強さ以外にも音や弦のメーカー、ピックの素材で変わってくるのでたくさん試す要素があるのもギターのおもしろいところですね。
今回の記事がギターを楽しんでいる皆さんのお役に立てれば幸いです。
カール岡田のGuitar’s LABではギタリストのちょっとした悩みや練習法、機材関係の記事を掲載していますので今回の記事で興味を持っていただいた方は是非こちらから他の記事も読んでいただけると嬉しいです!
それではまた次回!
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