速弾きに合うギターってあるの?共通する3つのポイントを紹介!
- 2022.03.20
- 機材系

どうもカールです。
今回のテーマは練習法などとは少し異なりますがギター本体ついて速弾きに焦点を当てたときに弾きやすいギターのポイントを筆者目線になってしまいますが書いていきたいと思います。
多くのアーティストが採用しているスペックを参考におすすめの仕様を紹介できればと思います。
速弾きしやすいギターのスペックって?
さて早速本題ですが速弾きしやすい、弾きやすいギターってそもそもどんなの?というメインの部分になりますが
結論から言いますと本人が弾きやすければそれでいい
ということになってしまします。
ここから書いていく内容もあくまで筆者が感じたものがほとんどになります。まったく反対の条件が弾きやすく感じる方も当然いますしあくまで個人的意見として受け取っていただければ幸いです。
個人的意見がメインではありますが速弾きを得意としている多くのアーティストがこだわっているなと感じたポイントが3つあります。それは
- 指板のR(ラディアス)
- フレットの高さ
- ネック角
です。
この3点についてもう少し詳しく見ていきましょう。
1:指板のRは平らな方が好まれる傾向にあります

1つ目の指板のR(ラディアス)に関してですがラディアスとは簡単に説明しますと指板の曲面のカーブのきつさです。
数字が大きいほど指板が平らになっていきます。
一概に正解とは言えませんが速弾きをするギタリストの多くは10インチ以上の比較的平らな指板を好んでいる。といえます。
指板のRの数値が大きい→曲面のカーブが緩く平らな指板が好まれる理由の1つに弦高を下げてもチョーキングで音詰まりが起こりにくいというのがあります。
指板のRの数値が小さい→曲面のカーブがきつい指板は1弦から3,4弦にかけて山なりになっていくため弦高を低めに追い込んだ際にチョーキングや激しめのヴィブラートで指板の干渉を受けやすいです。
ラディアスはメーカーやモデルによって異なりますが
- 7.25インチ(ヴィンテージやリイシュー系のストラトやテレキャスなど)
- 9.5インチ(モダンスペックのストラト)
- 10インチ(PRSなど)
- 12インチ(ギブソンのレスポールやフロイドローズ搭載のギター)
- 16インチ(アイバニーズなど)
メーカーやモデルはあくまで一部ですがフロイドローズ搭載のギターやアイバニーズを速弾きギタリストの多くが使用している理由は平らな指板も多少は関係していると思います。
またレガート等のプレイでも平らな指板を好む方が多い印象です。
弦高が高くてもバリバリに速弾きをするギタリストはいますが低いセッティングを好む方は指板のRも気にしてみるといいかもしれません!
2:フレットは高いものが好まれています

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フレットに関しても千差万別ですが速弾きを多用するアーティストの多くは背の高く太めの物(いわゆるジャンボ、エクストラジャンボと呼ばれるもの)を好みます。
背が高いものを使用する理由の1つはレガート時のハンマリング、プリングのしやすさです。
背の高いフレットは指板の干渉が少なくなるのでハンマリング、プリングで音がしっかりと発音されやすくなります。
フェンダーやギブソンのギターを使っているアーティストでも速弾きを多用されるアーティストはフレットを背の高いものに交換しています。
代表的なアーティストですとストラトやテレキャスターをメインで使用しているリッチー・コッツェン特注に近いスーパージャンボ、レスポールをメインに使用しているダグ・アルドリッチもレスポールの標準の物よりも背の高いもに交換しているなど
速弾きに特化したギターでなくてもフレットを交換するだけで速弾きのしやすさが向上するケース可能性は十分にあります!
3:ほんの0.1mmでも弾き心地が変わるネック角
3つめに紹介するネック角です。
レスポールなどのセットネックの場合もともと3度~5度の角度がついています(モデル、メーカーによります)。
しかしストラトなどのボルトオンのギターの場合あまり角度がついていない傾向にあります(ハイエンド系はあらかじめ角度をつけて組み込みを行っていることもあります)
全くの平行ではなくてもほぼ平行な場合はハイポジションになるにつれて弦高が高くなっていくためハイポジションでの速弾きやテクニカルなプレイが難しくなってしまいます。
そこでネックの角度をつけてあげることでハイポジションでも弾きやすくすることができます。
スルーネックやセットネックの場合難しいですがストラト、テレキャス系の場合はネックを外してシムを入れてあげるだけで簡単に角度を付けれます。

ESPから出ているネック角を調整できるシムが安価でおすすめかと思います。
0.25.mmと0.5mmの2種類がありますのであらかじめ角度のついているモデルの場合は0.25mmを使用して全くの平行に近い場合が0.5mmを使用してみることをおすすめします。
あまりにも角度がつきすぎると今度は1~5フレットがビビったり音詰まりを起こしてしまうので様子を見ながら調節してみてください。
ネックを外して付け根に着けるだけですのでフレットやラディアスよりも手を出しやすいポイントかと思います。
あくまでも”好み”ですが”こだわる”のもギターの楽しみの1つです!
さて今回のテーマはここまでです。
最初にも書きましたがあくまで弾く本人が弾きやすければその仕様が一番です。
弦高がめちゃくちゃ高くても速弾きしまくる人もいますしフレットが低くい方が好みの方もいますがそこにこだわりを持てるとギター探しやリペアの時の考え方変わってくるかと思います。
なんとなく弾きやすくしたい。よりもネック角やフレットの高さなどにこだわってみると自分に合った仕様にたどり着きやすくなるかと思います。
今回の記事がギター選び、演奏性の向上につながれば幸いです。
カール岡田のGuitar’s Labでは今回の記事のようなものから練習法、音作りまでギター(特に速弾き)に関しての記事が他にもたくさんあります。
よろしければこちらから合わせて読んでいただけると嬉しいです。
またオンラインレッスンなども行っているので興味のある方はこちらより気軽にお問合せをしていただければと思います!
それではまた次回!
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