ヘッドホンやイヤホンからギターの音を聞いての練習は上手くならないのか?

どうもカールです。
今回のテーマはギターの練習法として近年かなり普及しているヘッドホンやイヤホンを使用しての練習法に関してです。
アンプシミュレーターやマルチエフェクター、オーディオインターフェースの普及とともに深夜や壁の薄い物件でも音量を気にせずにできる練習法としてアンプを使わずヘッドホンやイヤホンでも練習できる商品が様々なメーカーから販売されています。
そんな中「本物のアンプを使用しないと上手くならない」「ヘッドホンでは細かいところまで上手くならない」という見を聞いたことがある方もいるかもしれません。
今回はそんなちょっとした疑問でもあるヘッドホンやイヤホンでの練習は上手くならないのか?という話に関して筆者の意見を書いていければと思います。
そもそもなぜ上手くならないと言われるようになったのか?

それでは本題に入っていきましょう。
なぜ下手になるといわれるのか?まずは原因について筆者の意見をまとめていきたいと思います。
結論として2000年代前半のモデルはリアルなアンプと比較した場合に圧倒的な差があること、いわゆるデジタル臭さの2つが原因かと思います
ヘッドホンで練習できる環境はかなり昔からあるのですが大掛かりになってしまったり価格が一般的なものではなくプロ仕様のものが基本でした。
それ以降マルチエフェクター等のデジタルエフェクターの普及によりヘッドホンの練習も可能にはないましたが正直当時のマルチエフェクターのヘッドホンアウトからの音はひどいものでした。
筆者も過去にBOSSのかなり昔のマルチエフェクターを試したことがありますがとてもいいものとは思えませんでした..
マルチエフェクターとしては悪くない物でしたがヘッドホンでの仕様はほとんど”おまけ”としか言いようがありません。
結果として90年代~2000年代のマルチエフェクターはラック等で大規模かつアンプとの使用がメインとなりちゃんとした演奏での使用は高価なプロ仕様のものが多くヘッドホンアウトはない、もしくは基本使わないものというのが当たり前となっていました。
ここで今現在のマルチエフェクターやアンプシミュレーターと比べて感じるのは
- アンプシミュレーターのクオリティの低さ
- そもそもアンプシミュレーターが搭載されていない
- 未発達な時代のデジタル処理からの余分なコンプレッション感
などが原因かと思います。
特に最後に書いたデジタル処理からの余分なコンプレッション感や過剰な歪み方に関しては当時のモデルを使用した人たちが「そんな音で練習したら下手になる」などの意見になったのかと思います。
デジタル処理技術がプロ仕様以外でまだまだ発展途上だった時代のマルチエフェクターなどはやはりリアルにしようと過剰なコンプレッション感や倍音を出してしまいいわゆるシャビシャビでダイナミクスのない音になっているものが多いです。
表現の中では選択肢に充分なりますし現在も古いマルチエフェクターを好んで使用される方はいますが基本的な練習の中ではいい選択肢とは言えないと思います。
現行のマルチエフェクター等での練習はどうなのか?
ここまで何故下手になると言われるようになったのか?に関してまとめていきましたがここからは現行で販売されている物、もしくは2010代以降に発売されたものに関して書いていこうかと思います。
現行のモデル(2010年以降のもの)に関しては技術の向上とともにサウンドのリアリティ以前にダイナミクスと倍音の再現の向上を個人的には感じています。
これにより上記に書いた練習で下手になる理由はなくなったかなと個人的には思っています。
またプラグインエフェクトで様々なメーカーがギターアンプのシミュレーターを発売しているので足元にエフェクターが無くてもオーディオインターフェースとパソコンがあれば気軽に練習できる環境を作ることも可能です。
プラグインにおいてのギターアンプシミュレーターに関しても出始めの頃は音が悪いとかなり酷評を受けていましたが近年ではNeural DSPやPositive Grid Bias AMP等がよりリアルなサウンドを提供しているので自宅での練習の際は全く問題ないと言えます(むしろ近年はこれらのプラグインでレコーディングし発売されているアルバムもt多数あります)
以上の事を踏まえても近年のアンプシミュレーターやプラグインであればヘッドホン、イヤホンでの練習は全く問題がないと言い切れます。
ヘッドホンアウトからも気軽に練習できるアンプシミュレーター、マルチエフェクターのおすすめを紹介
さてここまで練習する際に現代の機材であれば全く問題ないと書いてきました。
ここからは練習からライブまで幅広く活躍してくれるおすすめのアンプシミュレーター、マルチエフェクターを紹介していこうかと思います。
Line 6 / HX Stomp

1つ目紹介するのはサイズ感とと要請で幅広いシーンにユーザーがいるマルチエフェクターであるLINE6のHX Stompです。
同社のHELIXのすべてを3つのフットスイッチを搭載するコンパクトな個体に詰め込んだHX Stompは最大8つのブロックを置くことができ様々なジャンルに対応したアンプ、エフェクターが使用できるのでライブでの使用はもちろんの事ヘッドホンアウトから気軽に練習することができます。
特徴はやはりコンパクトであることです。
机においても場所を取らず電源のオンオフ平面のスイッチのみですのでセッティングさえしていれば椅子に座って30秒で練習ができます。
USB接続でオーディオインターフェースとしても使用可能ですので好きな音楽やDAW上で作成したバッキングトラックと合わせて練習することも可能です。
価格は7万前後と高いですがオールインワンかつ拡張性のあるスペックはジャンルを問わず支持されているので持っていて損はないと思います!
ZOOM / G1 FOUR

2つ目に紹介するのは低価格マルチエフェクターの代表角であるZoomのG1 Fourです。
シンプルな操作と音質、そして1万を切る価格で練習用として大人気機種となりました。
注目はサウンドの大幅な向上。数年前からプロの足元でも(特にベーシスト)使用される機会が増えたZOOMですが基本的にモジュレーションや飛び道具系のみでした。
しかしG1シリーズからアンプシミュレーターのサウンドも向上しライブ等でも十分なサウンドクオリティになっています。
もちろん練習の際も立ち上がりは良く嫌な倍音感もほとんど感じられませんのでヘッドホンでもアンプから音を出しながらでも質の高い練習環境が得られると思います。
1万を切るので手を出しやすいと思いますので練習環境に悩んでいる方やギターを始めたての方にお勧めです!
MOOER / GE250

最後に紹介するのは近年人気急上昇のエフェクトメーカーであるMooerからフラッグシップ機でもあるGE250の紹介です。
多くメーカーが出しているギターケースに入るサイズのマルチエフェクターを代表機種に現在は様々なラインナップを販売しています。
こちらの機種はアンプ、エフェクターの再現性が高いことが人気の理由かと思います。
各メーカーの代表機種風の名前を冠したアンプ、エフェクトは再現性が高くライブ等での使用者も近年増えてきています。
操作性もシンプルでヘッドホンを使用した練習にももちろん対応しています。
価格は4万5千円ほどとHX Stompは難しくてもという方でも手が届く価格設定になっていますのでリアルなサウンドを求めている方は是非試してみる事をお勧めします!
練習用アンプが悪いわけではない

ヘッドホンやイヤホンでの練習の際に以前のような音の悪さや立ち上がり、過剰なコンプ感や倍音は改善され基本的な練習の際は全く問題ないとここまで書いてきましたが練習用のアンプも近年かなり進化を遂げています。
基本的にチューブアンプでなおかつワット数の大きいアンプはある程度の音量でないとアンプ本来の良さが発揮できません。
そのある程度の音量というのは防音室や周りに迷惑のかからない環境でなければ出せない音量ですので自宅での使用はできないと思うのが当たり前です。
そこでワット数の小さい自宅練習用のアンプもかなり昔から存在していますがこちらも練習としてはそんなにいいものと言えませんでした。
しかし上記にも書いたように各メーカーの努力もあってサウンドの向上が図られ自宅で練習するレベルの音量でも十分な音質を体感できるようになってきました。
ヘッドホンでの練習ももちろん問題ありませんがアンプを使用した小音量での練習もサウンドの向上とともにしやすくはなっています。
ギターシーンはあらゆる環境下での練習が可能な時代に!
さて今回のテーマはここまでです。
今回の記事の内容と合わせて筆者が思うのは基本的にどんな環境下でも練習はできるといってしまっても過言ではないということです。
気軽に練習できる環境があるのは素晴らしいことですしその分リアルチューブアンプのサウンドも輝きが増すと思います。
自宅での演奏は少し難しいですが自宅での練習は進化したアンプシミュレーターや練習用アンプで、ライブや仲間内での演奏はリアルアンプでという感じで環境に合わせれるとよりギターライフは楽しくなるかと思います!
それではまた次回!
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