高級なギターピックは使いやすいのか?使用感やおすすめを紹介!
- 2022.05.02
- 機材系

どうもカールです。
今回のテーマはギターのピックに関しての記事になります。
多種多様なピックがある中近年増えてきているのがハンドメイドの高級なピックです。
大手のメーカーから個人で制作されている方までさまざまな仕様があり選択肢も豊富になってきました。
今回はそんな高級なピックの特徴や実際の使用感などを書いていければと思います!
ハイエンドピックの特徴
まずはそもそも高級なピックて何なのか?というところと特徴をまとめていければと思います。
高級なピックはあくまで筆者の基準ですが
1枚あたり300円~5000円程度のものを指すと考えています。
楽器屋さんでは1枚100円程度のものがほとんどのなか3倍程度の少しいい感じの物から50倍にもなるものまであります。
なぜそこまで高いのか?というのをここからまとめていきます。
ピック1枚1枚の作りが丁寧

まず最初の特徴としては作りが丁寧という点です。
値段の安いものは工場で大量生産されているのでまれにバリや作りが悪いものが多いです。
しかし近年発売されている高級ピックの多くは基本的に完全手作りもしくは機械で製造されたものに人の手が加えられていることがほとんどです。
そのためいわゆるバリは全くありませんし、ピック自体の完成度が高いです。
また最近増えているのが既存のピックにベベルカットといわれる斜めに角度をつける加工です。

これにより弦に対しての角度がなくなり弦に対してスムーズにピッキングができます。
一般的なピックに対して手間暇がかかっているため値段は上がりますが演奏性が向上しているピックが高級な理由の1つになると思います。
高級な素材を使用している

2つ目の特徴は素材です。
通常のピックの場合使用されている素材が
- ポリアセタール
- ナイロン
- セル
- ウルテム
などがほとんどかと思います。
しかし高級ピックの場合は通常のピックよりもより強度が高かったり、弦に対してスムーズな素材を採用していて例としては
- アクリル
- ガラリス
- 石
- 水牛の角
- べっ甲
というような素材が採用されていることが多いです。
一般的なピックの素材と違いどれも強度が高いので長持ちしますし、手加工が施されているので弦に対してスムーズにピッキングできるものが多いです。
メーカーによっては素材を独自に混ぜ合わせて強度、弦離れを良くするなどの素材を作成しています。
強度が高い分加工が大変という点も1枚1枚が高くなっている理由です。
実際に高級なピックは良いのか?
ここまでそもそも高いピックってどんなものか?というのを簡単に解説していきました。
ここからは実際に使ってみて感じた点や高級なピックは本当に良いのか?というのをメリット、デメリットという感じでまとめていきたいと思います。
高級なピックのメリット
まずは高級なピックを使うことのメリットです。
まとめると
- 長持ち
- 単音フレーズや刻みで無駄な力が入りずらい
- クリーントーンから歪みまでカバーしやすい
というのが主なメリットかと思います。
通常のピックよりも長持ち
1つ目は高級なピックの特徴でも説明しましたが素材自体が丈夫な素材なことが多いので長持ちです。
1枚当たり1000円を超える物も多いですが1年以上使用しても削れないものもありますので1枚100円のピックを何枚も使うのとそこまで価格の差はないかと思います。
無駄な力が入りずらい
高級なピックは分厚めのものが多いのも特徴です。
ものによっては3mm以上のものもあり通常のピックを使っている方からすると若干扱いづらいかもしれませんが、分厚いピックは握りこむ力が少なく済むのでリラックスしらピッキングがしやすいです。
単音フレーズはもちろんですがブリッジミュートでの刻み等無駄な力が入りすぎると疲れやすくミスにつながるフレーズでも助けになると思います。
クリーントーンから歪みまでカバーしやすい
刻み等以外にもクリーントーンでも高級ピックは力を発揮してくれます。
高級なピックの中にはマンドリンやバンジョー等のカントリー楽器のピックを販売しているメーカーも多いです。
そのためシンプルに弦を綺麗に弾く(はじく)という点にフォーカスしてより無駄なくきれいに音を発音することを目的に作られています。
弦を綺麗に弾く=綺麗に弦が鳴るのでクリーンも太くダイレクトな響きになりやすいです。
もちろん弾き手の技術は必要ですが高級ピックはただ速弾きや刻みがやりやすくなるだけでなく幅広い守備範囲を持っています。
ガスリー・ゴーヴァンのようなフュージョン系、ジュリアン・ラージのようなジャズ系のアーティストも高級なピックを使用している方が多いのが守備範囲の広さを示しているかと思います。
高級なピックのデメリット
いい点はユーザーが多いことからもわかるのですが逆に使用していて思ったデメリットなどをここからはまとめていければと思います。
高級なピックのデメリットは
- 分厚いピックの音しか出ない
- ピックが飛びやすい
- 値段が気になってしまう
というのが主なデメリットかと思います。
分厚いが故のデメリット
守備範囲が広く様々なジャンルで対応できるのが高級ピックの特徴とメリットのところで書きましたが、分厚いがゆえにピッキングノイズなどが増えやすくなります。
そのためアコースティックギターなどの弾き語りにはあまり向いていないかもしれません。
また長持ちさせるために分厚く設計されていることの多い高級ピックはやはり弦に対してピック自身が負けないため弦が強く揺れすぎる事があるので弦が暴れすぎて音が悪くなってしまうリスクもあります。
少し慣れが必要だなと感じます。
ストロークやカッティングで意外な弱点が…
分厚いことで無駄な力が必要なくリラックスして弾くことが可能なのですが、普通のストロークなどで滑りやすくピックが飛んでしまう印象です。
高級ピックの場合素材自体がアクリル等の頑丈な分滑りやすいです。
こちらもなれと言ってしまったらそこまでですが腕を大きく振るプレイがメインの方は少し苦手に感じるかもしれません。
高いピックと使うことをためらってしまうかも…
これは完全に筆者の個人的意見なのですが高級なピックはどうしても使うのがもったいないと感じてしまい少し使ってすぐにやめてしまってとせっかく長持ちのピックを無駄にしてしまっている感じです。
200円くらいの通常のよりも少し高いピックであれば遠慮なく使うのですが1枚3000円とかですとどうしてももったいないと感じてしまいます。
高級なピックを使う以前の問題なのですが定期的にピックを変えるのが癖になっている方の方が多いと思うので筆者のような感覚の方もいると思います。
高級なピックを使うのであればその1枚をしっかり使っていくぞ!という気持ちが必要になると思います。
好みが分れる高級ピック
ここまで高級なピックはどんなものか?実際に使用してどう感じたのかを合わせたメリット、デメリットの解説をしてきました。
好みが分れるピックだなとここまで読んでいただければなんとなく感じていただけたと思います。
ここで高級なピックが向いている方、あまり好きと感じない方の傾向をまとめておきます。
高級なピックが好きな方の傾向
ピッキングの力 | 弱い |
プレイスタイル | フルピッキングが多め |
プレイしてるジャンル | ジャズ、フュージョン、メタル |
というのが高級ピックを試した際に好きかも?となる傾向の方かと思います。
ピッキング自体があまり強くない方は分厚いピックで弦に負けないようにプレイするのがおすすめなので分厚いピックが多い高級ピックとも相性がいいと思います。
またクリーンでも速いフレーズを弾くことがある方やメタル系でもかなり長時間刻むことが多い方などに向いているかと思います。
高級なピックがあまり好きと感じない方の傾向
ピッキングの力 | 強い |
プレイスタイル | レガートやカッティング |
プレイするジャンル | ロック、ファンク |
等の特徴がある方は高級なピックを持った瞬間にあまりいい印象を受けないと思います。
強いピッキングをする方は弦が暴れやすい分厚めのピックは弾いていて違和感を感じるかと思います。
ファンクやアコースティックのストロークが多い方は弦に対するピックの抵抗が強すぎて逆に疲れやすく感じるかもしれません。
またレガート系のプレイが好きな方はピッキングとレガートのギャップが大きすぎて扱いに困るかもしれません(あえて明確に区別するのもありかと思います)
おすすめのハイエンドピックの紹介
実際にの使用感などをもとに高級ピックに書いてきましたがここからは筆者自身の経験などをもとにオススメの高級ピックを紹介していきたいと思います!
個人輸入など少しハードルが高いものもありますが個人的には少しロマンを感じます
気になる方は是非チェックしてみてください!
1:RED Bear Pick

1つ目に紹介するのは筆者自身も購入経験のあるRED Bear Pickです。
ガスリー・ゴーヴァンの使用で一時期話題となったこちらのピックメーカーは高級ギターピックが国内で人気になるよりもかなり前の2003年からハンドメイドでの制作していたある意味老舗的なメーカーです。
現在も個人輸入でしか手に入らないので購入のハードルは高いですが演奏性が非常に良く、守備範囲の広いピックです。
豊富なバリエーションで一般的なピックの形状はすべてそろっています。
厚みは1.25~3.6mm(モデルによって異なります)と一般のピックほどの厚みもあるので分厚いのが苦手な方も試してみる価値ありと思います!
お値段は2500円くらいからなので1枚でその値段!?となるかもですが非常に長持ちなのでハマれば演奏の助けになること間違いなしかと思います!
こちらのピックに関しては筆者の簡単なレビューもありますのでそちらも参考にしていただければと思います。
2:BlueChip Picks
2つ目に紹介するのはジョンメイヤーが一時期使用した事で人気が再燃したBlueChip Picksです。
複数の素材を掛け合わせた独自の素材を使用していおり非常に高い強度を持っています。
標準でベベルカットを施しており弦に対してスムーズにピッキングできます。
また0.8mm台の厚みもあり、薄いピックにが好みの方も選択肢の1つになるかと思います!
ユーザーの方で薄めの物を使用している方もいますが1年程度は使えるそうです。
お値段上がりまして5000円代ですがロックやポップス系のアーティストも使用していることが多いので速弾きや刻みをやらない方におすすめです!
自身のスタイルに合わせて試してみる事をおすすめします!
さて今回のテーマはここまでです。
高級なピックと言えども使用する人によって当然好みが分れます。
傾向は紹介しましたがピッキングが強い方でもハマる方はハマると思いますし、フルピッキングが好きな方でも好きになれない方もいると思います。
今回紹介した特徴などを参考に少し値段は張りますがエフェクターよりも効果の現れるがピックです。
気になったかは是非チェックしてみてください。
それではまた次回!
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