人生で最も影響を受けたギタリストたちを2023年に全員見れた話【トシン・アバシ_Animals As Leaders】
- 2024.01.16
- アーティスト紹介
どうも。ギターを弾いているカールです。
今回は2024年になってしまいましたが昨年見たライブ、特に筆者自身が影響を受けたギタリストたちのライブをまとめて書いていければと思います。
前回の投稿記事はこちら
今回は2010年代初期に突如として現れ圧倒的なテクニックで新世代ギタリストとして圧倒的地位を確立したTosin Abasi(トシン・アバシ) 率いるAnimals As Leadersのライブを見てきましたのでその時の感想を書いていこうと思います。
今回で2度目のライブでしたが過去に見たときの印象も含めて書いていければと思います。
現代バカテクバンドの再来
もうなんやかんやで去年の4月だそうです。
8弦ギター2本とドラムという独特の編成から複雑の極みを表現するAnimals As Leadersが4枚目のアルバム「Parrhessia」の発売に合わせてワールドツアーを開催し4月に日本公演を行いました。
コロナが明ける前に来日して以来なのでかれこれ6年ぶりくらいかと思います。
当時名古屋に住んでいた筆者は名古屋飛ばしをくらい大阪にバンドの相方ギターと見に行ったのを覚えています。(ちなみに相方ギターはアバシにあこがれて8弦ギターを買っているくらい好きです)
その当時も圧倒的なテクニックに衝撃を受けましたが。
今回もまた1段と衝撃が強くなっていました。
想像の倍以上のお客さんにびっくり
前回の来日時はそこまで大きなライブハウスではなかった印象だったのに対し、今回は東京ということもあってか2階席までお客さんがいっぱいでした。
現代のメタルやインストシーンで圧倒的な影響力のあるトシン・アバシですが、あくまでそれは世界での話でメタルやインストシーンがお世辞にも盛り上がっているとは言えない日本
そんな日本でも年齢層様々に会社帰りのサラリーマンや若手ギタリスト風の人たち、日本在住の外国人まで多種多様な方たちで会場が埋め尽くされていたのはとても驚きました。
スタート直後からバカテクのオンパレード
そんな満員の会場でスタート直後からフルスロットル(と言っても本人たちは緩やかに)
スラップ、タッピング、変拍子、ポリリズム
もうなんか変なこと全部やってるんじゃないかと思うレベルで詰め込みまくりな楽曲のオンパレードです。
最新アルバムこそCDで手元に持っていませんが予習はばっちり
のはずだったのですがそもそもどうノればいいのかすらわからないままライブが進んでいきます。
もちろん見てて楽しいのですがいわゆるメタル、ポップスなどみたいにみんなで踊るというの事はありません。
圧倒的なテクニックをひたすら浴び続けるという印象です。
時節そのテクニックや好きなパートに入るとニヤニヤしてしまいました。
ギターに目が行きがちだがやはりドラムがえげつない
そんな圧倒的なテクニックを支え続けるのがドラムのマット・ガーストカ (Matt Garstka)
基本的にバンドとしてはリードのトシン・アバシ、ベースよりの8弦ギターをシャビエルさんが担っています。
しかし2人がリードを担う場面も多くそんな中リズムやボトム感を保っているがドラムのマット・ガーストカです。
テクニックはさることながらパワフルかつバンド全体を常に支えるリズムキープ
クリックは聴いていると思いますがそんな中でも人間味がなくならないのが彼の魅力と筆者は思います。
特殊編成とは言えしっかりとバンドとして成立しているのは間違いなく彼の存在があるからこそだと思います。
余裕感が増したギタリスト陣
マット・ガーストカが支えるリズムの上をトシン・アバシ、シャビエルさん2人のギターが常に変態に動き回っています。
過去の来日でも同じ光景ではあったのですが
過去の来日と比較して異なるのは、2人ともめちゃくちゃ余裕に弾いているということです。
過去3作品にましてよりマニアック度が増した4枚目のアルバム「Parrhessia」ですが新曲の演奏ってなんやかんやで緊張するはずですし、ミスしてもおかしくないはずです。
しかし良くも悪くもミスしたらその時点でアウトなのがAnimals As Leadersの楽曲なので当然ミスはしません。
しかしあまりにも2人とも余裕なのです。
前回来日時はもう少し緊張感があったイメージの2人(事実過去の東京公演でアバシがミスして曲が終わらなかったということもあったそうです)
しかし今回はいい意味で綱渡りを楽しんでいるといいますか、緊張感の中の猛者感がすごかったです。
ギタリストとして感じた少し気になる点
そんな圧巻のライブですが少し気になる点が
それはギターの音が小かったという点です
聞こえないわけではないのですが、バランスが少し悪かったかと思います。
過去のライブではライン出しの音をメインにアンプの音は本人たちのモニター用というのが基本でしたが今回は
アバシがエフェクターボード、アンプで音作り⇒マイク録り
シャビエルさんがフラクタルのFM9⇒ライン出し
というセッティングと思われます。
ギタリストだからかもしれませんがもう少しギターの細部まで聞きたかった…
というのが正直な感想です。
筆者が見たのは1階のちょうどど真ん中より後ろ、やや下手側と決して変な位置ではないと思いますが個人的にはそう聴こえました。
過去のライブの時は前の方で見ていたのですがドラムの音しか聞こえなくてローがきつかった印象だったので可能な限りよさそうな場所にしたつもりだったのですがそう聴こえてしまったので少し残念に感じました。
しかし新世代ギタリストの圧倒的なプレーはしっかりと見れたので全体的には素晴らしいライブだったと思います。
あの頃度肝を抜かれたギタリストをまた見れたという感動
さて今回はここまでです。
素晴らしいライブであったということには間違いなく、昔YouTubeで見たEMG TVでの衝撃も少しよみがえりました。
彼らが人間であると再認識したと同時に現段階の自分自身はまだまだ成長途中なんだなと感じた瞬間でもありました。
テクニックという面で多大な影響を受けたギタリストを再度見れたのは人生にとって大きな経験となりました。
ではまた次回のライブレポで!
あの頃衝撃を受けたEMG TVの映像を掲載しておしまいにします。
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